食事介助における注意点を知ろう
看護師として食事介助は基本的なお仕事のひとつです。
体が自由に動かすことができず、まともに食事をすることができない人の食事をお手伝いする大切な仕事ですが、食事介助の注意点についてしっかり把握できているでしょうか。
なかなか上手にいかない、どうすれば患者さんが食べてくれるのかどうか悩んでいる看護師もたくさんいるでしょう。
今さら看護師仲間に聞くのもちょっとな…と思っている方はぜひチェックしてください。
食事介助の注意点について説明していきたいと思います。もう1度再確認していきましょう。
患者さんのひと口を把握する
患者さんによってひと口がどのくらいの大きさになるのか違います。
Aさんはひと口が大きくてもBさんは小さいかもしれませんし、食べるタイミングも変わるでしょう。
それぞれ患者さんの口の大きさを考えてその人にあったひと口を把握しておくと食事もスムーズに終わらせることができます。
ほとんどの患者さんはティーンスプーン一杯分がひと口サイズとなっているので目安として知っておいてください。
あまりたくさんの量を一度に口に入れてしまえば喉に詰まらせてしまう可能性があります。
詰まってしまうと呼吸困難となり、大変なことになりかねません。
そのようなトラブルが起きないようにするためにもひと口を把握しておきましょう。
口に運ぶ料理の順番を工夫しよう
病院食にもさまざまな種類があります。
主食となるご飯(おかゆ)、おかず数種類、デザートとバランス良く患者さんの口に運んでいきましょう。
ずっとご飯ばかり運んでいると患者さんは飽きて食事が進まなくなってしまいます。
ご飯→おかず→ご飯とバランスを考えてください。
また、固形物ばかりだと詰まらせてしまう可能性があるので水分もこまめに摂取していきましょう。
固形物の次に水分をとらせることでスムーズにご飯がのどに入っていきます。
患者さんがどのような順番であれば食べやすくなるのか考えて口に運ぶように工夫していくことも看護師の大切な役割です。
あくまで患者の自力摂取を促すこと
看護師の介助がなければ食事することができないことに慣れてしまえば、いつまで経っても自力摂取をすることはできません。
患者さんが食べやすくするために介助を行うのが食事介助ですが、あくまで患者の自力摂取を促すことを念頭に置いて介助していかなければなりません。
いつかは自分で食べることができるように自力摂取を手助けする感覚で介助していきましょう。
これも患者さんが元気になるためのポイントなのです。
自力摂取に配慮しながら介助をおこなっていく、これを忘れずに食事介助をおこなっていけば、食事介助も上手におこなうことができるでしょう。
まとめ
病院で入院している患者さん、老人ホームに入居している利用者の食事介助をおこなうことも看護師の大切な役割です。
食事介助をスムーズにおこなっていくためにも注意点について知っておくことが大切になります。
患者さんのひと口をきちんと把握したうえで食事介助をする、口に運ぶ順番を考える、患者さんの自力摂取を念頭に介助をおこなう、さまざまな注意点をしっかり把握しておきましょう。
そうすれば、患者さんも食べやすくなり、どんどん食欲が進むはずです。
看護師の技術向上のためにもぜひチェックしてください。