看護師の平均給料はいくらぐらい?

看護師の平均給料はいくらぐらい? 昇格を目指すためのポイント!

元看護師のゆかり

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ほかの看護師はいくらぐらいの給料をもらっているのか、自分の給料は平均よりも低いのか高いのか……看護師の給料について悩みを抱えている方は多いでしょう。性別・年代・地域によっても看護師の給料は大きく異なります。では、一体平均給料はいくらぐらいなのでしょうか。

本記事では、看護師の給料について解説します。

  1. 看護師の平均的な給料とは?
  2. 性別・年代・地域による違い
  3. 昇給を目指すためのポイント
  4. 看護師の給料に関してよくある質問

この記事を読むことで、看護師の給料をあげるためのコツも分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.看護師の平均的な給料とは?

最初に、看護師の平均的な給料がいくらぐらいなのか、チェックしておきましょう。

1-1.平均年収は約500万円

令和2年の賃金構造基本統計調査によると、看護師の平均年収は約500万円です。一般的なサラリーマンの平均年収は約440万円ですので、看護師のほうが高めといえるでしょう。ただし、この平均年収額には、年間のボーナス・夜勤手当・残業代・通勤手当といった各種手当も含まれています。手当の金額によって平均年収は大きく変わるでしょう。また、手取り額ではなく、所得税・社会保険料などが引かれる前の金額であることも把握しておかなければなりません。

1-2.手取り年収は約360万~390万円

では、看護師の手取り年収は一体いくらぐらいになるのでしょうか。一般的に、額面の75~80%が手取り額となるため、看護師の手取り年収は約360万~390万円です。平均月収はボーナスを除き、約25万~27万円になるでしょう。あくまで目安となるため、必ずしも全員がその金額をもらえるとは限りません。また、看護師の経験年数や年代・地域によっても手取りがくは変わります。自分の状況と平均年収を照らし合わせて、低いか高いかを見極めたほうがいいでしょう。

1-3.基本給は月25万円前後

日本看護協会のデータによると、看護師の基本給は月25万円前後となっています。前述したように、年代・経験年数・役職の有無などによって異なりますが、看護師の基本給は約20万円からスタートするケースがほとんどでしょう。そして、経験年数が増えるほど少しずつ昇給します。また、看護師といっても職場はさまざまです。職種によっては、もっと給料がもらえる可能性もあるでしょう。たとえば、近年求人が増えてきている老人ホームや介護施設で働く際は平均年収が約400万~500万円、大学病院になると平均年数が約490万円と多少高くなります。

1-4.看護師の給料内訳をチェック!

看護師の年収・給料がどのような内訳になっているのかチェックしておきましょう。主に以下の項目となっています。

  • 基本給
  • 夜勤手当
  • 残業代(時間外手当)
  • ボーナス

上記以外に、通勤手当・家族手当・住宅手当など職場によってそのほかの手当がつきます。基本給はいくらかお伝えしましたが、看護師の夜勤手当は年40万~60万円がほとんどです。意外に感じると思いますが、看護師の年収や月収には夜勤手当が大半を占めているといえるでしょう。日勤よりも夜勤の金額が高く設定されているところが多いため、夜勤をたくさんこなすほど年収や給料がアップします。

2.性別・年代・地域による違い

ここでは、性別・年代・地域による違いを詳しく解説します。

2-1.看護師の給料に男女差はない

最初に結論から申し上げますと、看護師の給料に男女の差はほとんどありません。厚生労働省が行っている賃金構造基本統計調査によると、平均29年度の看護師年収は男性が約490万円、女性が約480万円でした。年収ベースで比較してみても分かるように、看護師の給料には男女差がないことを覚えておきましょう。ただし、年齢別によって看護師の給料は大きく変わってきます。

2-2.年齢があがるほど給料も高くなる

普通のサラリーマンやOLでもそうですが、勤続年数が大きくなるほどに収入がアップします。看護師も同じで、勤続年数が多くなるほど年齢を重ねるほど平均月収も大きくなるのです。新卒にあたる20~24歳は最も低く、50~54歳にピークを迎えるでしょう。あくまで目安となりますが、年齢ごとの平均月収は以下のとおりです。

  • 20~24歳:約30万円
  • 25~29歳:約33万円
  • 30~34歳:約34万円
  • 35~39歳:約36万円
  • 40~44歳:約38万円
  • 45~49歳:約40万円
  • 50~54歳:約41万円

さらに、看護師長や服看護師長など管理職に就くほど収入はアップします。管理職の勤務が長く続くほどに、普通の看護師よりもさらなる給料アップが望めるというわけです。

2-3.最も給料が高いのは大都市「東京」

看護師の給料は地域によっても異なります。全国47都道府県のうち、最も給料が高いのは大都市の東京です。東京は全国平均額よりも120万円ほど高い約510万円となっています。たくさんの人が集まりやすい都市ほど、給料額も高くなる傾向が見られるでしょう。逆に、地方は人が少ないので看護師の給料も低い傾向があります。給料が最も安いのは宮崎で、平均年収は約390万円です。地方は人が大都市と比べて医療機関の規模も大きくなく数も少ないため、看護師の求人数も少ない傾向があります。

2-4.働く場所によっても違いがある

前述したように、看護師の働く場所によっても給料に違いがあります。看護師の主な働き先と、平均年収は以下のとおりです。

  • 有料老人ホームなどの介護施設:約450万~550万円
  • 大学病院:約500万円
  • 総合病院:約460万円
  • クリニック:約390万円

クリニック系統は夜勤がないため、看護師の平均年収も低い傾向があります。一方、入院設備が整っていたり、規模が大きかったりする総合・大学病院では平均年収も高めです。このように、事業所の規模によっても平均年収が変わります。1,000人以上の大規模な事業所は平均年収が約500万円、対して10~99人の小規模な事業所の場合は、平均年収が約430万円です。

3.昇給を目指すためのポイント

ここでは、昇給を目指すためのポイントを解説します。

3-1.管理職を目指す

管理職へ昇進すると、自然と給料もアップします。管理職とは、看護部長・看護師長・主任など責任を伴う役職のことです。中には、看護師から副院長に昇進するケースもあり、そこまで昇進することができれば大幅な年収アップも十分に見込めるでしょう。ただし、管理職を目指すためには、真面目に職務をこなし、専門知識もきちんと身につけておく必要があります。また、管理職は人数が限られているため、簡単に就ける職ではありません。管理職になるまでの道のりは長いので、今すぐに給料をあげたい方は別の方法を探ったほうがいいでしょう。

3-2.専門資格を取得する

職場で生かすことができる専門資格を取得するのも、給料をアップさせるポイントです。看護師には看護師資格のほか、認定看護師・専門看護師などの専門資格があります。専門資格を取得するとスキルアップが望めるだけでなく、職場選びも幅広くなるでしょう。より良い職場で働けたら給料も自然とアップするので、専門資格はさまざまなメリットがあります。また、職場によっては資格手当がつくこともあるのです。特に、管理職への昇進を目指している方は、専門資格を取得しておいたほうが有利になるでしょう。

3-3.夜勤を多くこなす

看護師の給料を手っ取り早くアップしたいのであれば、夜勤を多くこなすのが1番の近道です。前述したように、夜勤をすると手当がつくので平均年収をあげることができます。具体的な金額は職場によって異なりますが、夜勤手当の平均月収は約4万円~です。中には、稼ぎたいために夜勤を中心に業務を行っている人もいます。夜勤は昼夜逆転したり、体調が悪くなったりするなどのデメリットもあるので、きちんと考えてから夜勤日数を決めてください。給料をあげたいからと無理をして体を壊してしまえば本末転倒です。

3-4.給料・手当・福利厚生が充実している職場に転職する

給料をあげたい方は、給料・手当・福利厚生が充実している職場に転職するのも選択肢の1つです。職場によってどのような手当がつくのか、どのような福利厚生がついてくるのか異なります。看護師につくことが多い夜勤手当も、職場によって差が出てくるのでチェックしておかなければなりません。場合によっては、深夜割り増しが夜勤手当とは別についてくる職場もあります。また、比較的給与が高めに設定されているのは、社会保険団体が設置主体となっている病院・病床数が多い病院です。病床数が多い病院は少ない病院よりも大幅に給与の差が出るケースがあります。

4.看護師の給料に関してよくある質問

看護師の給料に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.看護師のボーナスはいくらぐらいか?
A.厚労省のデータによると、看護師の年間ボーナスは約85万円です。さらに詳しく見ていくと、以下のような金額となります。

  • 20~24歳:約50万円
  • 25~29歳:約75万円
  • 30~34歳:約79万円
  • 35~39歳:約80万円
  • 40~44歳:約90万円
  • 45~49歳:約100万円

看護師のボーナスは年間40万台からがスタートすることになります。年齢が重なるほどにボーナス額も大きくなり、だいたい40代後半~50代で100万円前後に達するでしょう。

Q.役職によってどのくらいの違いがあるのか?
A.看護師の給料は年代・地域だけではなく、役職によっても違いがあります。もちろん、管理職に就くと収入もアップしますが、看護師には主に看護師・准看護師・看護助手と3つの役職があるのです。看護師は平均年数が約480万円~ですが、准看護師は約400万円、看護助手は約300万円と、役職が下がるほど収入も落ちてしまいます。看護師と准看護師では仕事内容も収入もそこまで大きく変わらないように感じますが、資格の違いによって収入に差が出ることもあるでしょう。特に、看護助手と看護師・看護助手では、医療行為を行えるか行えないかの差が生まれるため、年収も100万円ほどの差が生まれてしまいます。

Q.訪問看護のほうが給料が高くなるのは本当か?
A.訪問看護は手当が充実しているところが多いので、給料が高くなる可能性があります。在宅看護を受けている高齢者の家を訪問し、医師の指示を受けながらも医療行為・人工呼吸器などの医療危機管理などを行う職場です。場合によっては、介護予防のアドバイスなど幅広い業務を行うこともあるでしょう。中には、余命わずかの人が自分らしく過ごせるようにターミナルケアを行うケースもあります。幅広い知識が必要になる職場だからこそ、手当が充実しているのです。さらに、時間外手当やオンコール手当などがあると給料アップにつながりやすくなるでしょう。

Q.最終学歴でも給与額は変わるのか?
A.最終学齢で待遇面に差が出るケースはほとんどありません。新卒看護師の給与を学歴で比較してみると、最終学歴が大学卒業者で平均月収は約27万円、看護専門学校など3年過程の卒業者で約26万円となっています。金額でも分かるように、学歴による差はほぼないといえるでしょう。ただし、中途採用の場合は学歴よりも過去の職歴や資格などで優遇されるケースがあります。

Q.転職先を選ぶポイントは?
A.基本給がいくらなのか、ボーナスはもらえるのか、どのような手当が該当するのかなどなど、詳しくチェックしてから選ぶことが大切です。給与をあげたい方にとっては給与面ばかりに意識を向けてしまいがちですが、それを基準にして安易に転職してしまうと思わぬところで悩みが生まれる可能性があります。たとえば、激務で体と精神が耐えられなくなったり、やりがいを感じられなくなったりするなどです。転職先を選ぶ際は、さまざまな視点を考慮したほうがいいでしょう。なお、看護師転職サイト「看護師キャリアアップ」では、さまざまな情報を提供しているので、ぜひ参考にしてください。

まとめ

看護師の平均年収は約500万円と、一般的なサラリーマンやOLよりも高めの金額となっています。ですが、この金額が手取り額というわけではないので、手取りを考えると収入額が低くなるでしょう。また、看護師は夜勤手当といった各手当によっても給与額が大きく異なります。給与をアップさせたい方は、専門資格を取得したり、夜勤を増やしたり、管理職を目指したりと自分の目的や意図に合った方法を選んでください。

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