お花見や新生活の飲み会で気をつけたい「二日酔いしない」お酒の飲み方
今年も桜の季節が始まりました。お花見や就職・異動・進学など新生活を迎え、何かと飲酒の機会が多くなります。つい気分が高揚し、飲みすぎてしまって翌朝はつらい二日酔い・・・なんて経験もあるのではないでしょうか。また、急性アルコール中毒で病院に搬送されるケースも少なくありません。
お酒は自分の適量にとどめて飲み過ぎない事が大事なのですが、楽しい飲み会をひかえたこの時期に、二日酔いしないためのお酒の飲み方をご紹介します。
- 二日酔いってどうして起こる?
- 二日酔いの主な症状と原因
- アルコール代謝にかかる時間は?
- 二日酔いを避けるための対策
- 二日酔いを楽にする超簡単大根レシピ
1.二日酔いってどうして起こる?
体内に入ったアルコールは胃腸で吸収されて肝臓に運ばれ、肝臓で「アセトアルデヒド」に変わり、酢酸に分解されて、最終的に水と炭酸ガスになって体外に排出されます。 この「アセトアルデヒド」は有害物質で、「アセトアルデヒド」を分解する能力以上にアルコールを飲むと「アセトアルデヒド」が体内に蓄積し、さまざまな不快な症状を起こします。
また、飲み過ぎるとアルコールは胃腸からそのまま血液中に入って全身をめぐり、この濃度(血中アルコール濃度)が高いほど、酔いの症状が出るのです。
2.二日酔いの主な症状と原因
飲んだ量や体質・その時の体調などにより二日酔い酔いの症状は様々です。
2-1.頭痛
二日酔いの頭痛は、「アセトアルデヒド」や、酒や肴となる食物に含まれる刺激物質「チラミン」、「ヒスタミン」の作用によるもの。チラミンは中枢神経を刺激したり血圧を上げる作用があり、ヒスタミンは血管を拡張させるために頭痛が起こる。
2-2.吐き気、嘔吐(おうと)、胃痛
高濃度のアルコールが胃の血管を収縮させ、胃の血流を悪くするため、胃の粘膜が傷つき胃炎を起こす。
2-3.動悸、心臓のリズムの乱れ(不整脈)
脱水や心臓の筋肉の疲れによって心臓の収縮に異常が生じたため。
2-4.のどの渇き
血中の水分や電解質のバランスが崩れて細胞内の水分が減るため。また、アルコールなどを含む息を吐くことで口の中や気道の粘膜が乾燥するため。
2-5.体の倦怠感
肝臓が大量のアルコールを分解するのに精いっぱいで、体のエネルギー源となる糖を作る働きがおろそかになるため
3.アルコール代謝にかかる時間は?
アルコール代謝にかかる時間の平均は体重60~70キロの人で1時間に約7グラム程度。
アルコールの含有量は、ビール中びん1本・ウイスキーのダブル・日本酒の1合がほぼ同じ約23グラムで代謝時間は約3時間かかります。
3-1.酔いが覚めるまでの時間時間のお酒の量
ビール…中瓶1本(500ml)日本酒…1合(180ml)
焼酎…0.6合(約110ml)
ウィスキー…ダブル1杯(60ml)
ワイン…1/4本(約180ml)
缶チューハイ…1.5缶(約520ml)
(「社団法人 アルコール健康医学協会」調べ http://www.arukenkyo.or.jp/ )
ビール1本と日本酒3合を飲むと約12時間かかる計算です。
ちゃんぽんすると二日酔いしやすいといわれていますが、味が変わったことで量を飲みすぎてしまうのが原因で、二日酔いなど体に害をもたらすのはアルコールの濃さと量によるものです。
4.二日酔いを避けるための対策
4-1.お酒を飲む前の対策
- お酒を飲む前に豆腐・豆乳・チーズ・牛乳など良質なタンパク質やとっておくと酵素の働きがよくなってアルコールを分解しやすくなる。
- 肝臓の働きを助けるウコンやヘパリーゼなどのサプリメント、胃腸薬などを飲んでおく。
4-2.お酒を飲んでいる間の対策
- 二日酔い対策に効果のある食材をとる
豚肉、牛肉、木の実、豆類(大豆製品を含む)、米ぬか、ハム、焼き鳥、アサリなど。 - ゆっくり、時間をかけて飲む
飲むスピードが速いとついつい酒量が増える。ゆっくり時間かけて飲むことにより、アセトアルデヒドがアセトアルデヒド分解酵素によって分解されるので頭痛は起こりにくくなる。
4-3.お酒を飲んだ後の対策
- 摂取したアルコール量と同量の水分補給
二日酔いの治し方の基本は水分補給。水をたくさん飲むことで、アルコールを体外に早く排泄することができる。特にスポーツドリンクは肝臓の働きを助ける糖分や塩分を含んでいるため、より効果的。また、グレープフルーツなどアルコールの分解を促進させる飲み物を補給するのはさらに効果が高い。 - 十分な睡眠
睡眠中、肝臓は活発に動いているためアルコールを分解する効果が高い。 - 鎮痛剤を服用するときの注意
二日酔いの症状がひどく鎮痛剤を使う場合には注意が必要。体内に多量のアルコールが残っている時には鎮痛剤が吸収されなかったり、アルコールと反応して体に悪影響がおよぼされる恐れもあるため、症状が少し和らいだくらいで服用する。
5.二日酔いを楽にする超簡単大根レシピ
大根の皮の部分に多く含まれるビタミンCには肝臓の活動を活発にして「アセトアルデヒド」の分解を助ける効用があります。
調子の悪い朝でもすぐにできる大根を皮ごと使った超簡単レシピを紹介します。
あったかい大根汁
大根おろしに削り節・梅干し・お醤油を少し入れお湯をそそぐ。
大根スムージー
材料:大根(150g)・リンゴ(100g)・レモン汁(大さじ1)・蜂蜜(大さじ1/2)
作り方:
1.大根はよく荒洗い皮ごと一口大に切る。
2.りんごは皮をむいて芯を取り、塩水につけてから一口大に切る。
3.レモン汁と蜂蜜を加え、ジューサーにかける
※なお、大根は上の甘い方を使った方が飲みやすいです。
まとめ
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