看護師の転職で志望動機が重要な理由は? ポイントや注意点をご紹介

転職で失敗しない!看護師の志望動機を伝えるポイントと注意点

元看護師のゆかり

【執筆者プロフィール】

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看護師の転職は、大学や高校生の新卒採用とは異なります。採用されるためには、転職後の明確な目標や理念などが伝わる志望動機を書かなければなりません。

とはいえ、どのような内容を書けばいいのか、どんな書き方をすれば伝わりやすいのかなど、志望動機の書き方で迷うことがあるでしょう。スムーズに転職するためにも、志望動機の書き方をしっかり押さえておくことが大切なポイントとなります。また、書いてはいけないこともあるため、書き方には注意が必要です。

そこで、本記事では、看護師の転職で志望動機が重要になる理由や、書く際に押さえておくべきポイントなどをご紹介します。

  1. 看護師の転職で志望動機が重要な理由
  2. 看護師の志望動機で押さえるべきポイント
  3. 看護師の志望動機で書いてはいけないこと
  4. 看護師の志望動機に関する例文
  5. 看護師の転職や志望動機でよくある質問

志望動機をどう書くかで、人となりが判断される場合があります。看護師として活躍の場を得るためにも、転職を考えている方は、志望動機の書き方をしっかり学んでおきましょう。

1.看護師の転職で志望動機が重要な理由

看護師の転職では、なぜ志望動機が重要視されるのでしょうか? 理由を考えていきます。

1-1.人物像を探るため

志望動機は、人物像を探るためにあります。考え方や理念などが志望動機に反映されるため、書類選考や面接の際に役立てる重要な資料となるのです。

1-2.能力を知るため

志望動機から、これまでの経験や能力をある程度知ることができます。採用する際は、応募者に対して経験を生かし、培った能力を存分に発揮して、即戦力として活躍してくれることを期待しているのです。

1-3.コミュニケーション能力を見るため

志望動機の書き方1つでも、コミュニケーション能力を垣間(かいま)見ることができます。転職の理由によっては、志望動機に書かないほうがいいこともあるのです。コミュニケーション能力は、業務を円滑に進めるために重要なものとなります。扱いにくい人物と思われないためにも、好印象を持たれる書き方を意識しなければなりません。

2.看護師の志望動機で押さえるべきポイント

志望動機は、どのような点に注意して書けばいいのでしょうか? 押さえるべきポイントをご紹介します。

2-1.応募先の理念をチェックする

志望動機を書く際は、応募先の理念をチェックしておくことが大切なポイントとなります。看護師を募集しているのは、病院だけでなく、介護施設・保育園・企業などさまざまです。応募先の理念や社風に沿い、自分が目指す看護師としての姿を書くことで、理想とされている人物像に近づくことができます。

2-2.応募した理由を明確に書く

履歴書を提出する際は、応募した理由を明確に書きましょう。応募理由は、選考の際に必ず聞かれることです。「急性期医療に携わり、多くの命を救いたい」「一人ひとりとじっくり向き合う医療現場であること」と具体的に記載すれば、熱意がより伝わりやすいでしょう。

2-3.ブランクがある場合

結婚や出産でブランクがある場合は、復職に向け、具体的にどんな努力をしているかを明記することで、好印象を持ってもらえます。実際に参加しているプログラムなども書いておきましょう。

2-4.どのような働き方がしたいかを書く

ライフスタイルは、人それぞれ異なります。志望動機を書く際は、どのような働き方がしたいかをはっきり書くことも大切です。仕事と家庭を両立できる環境を求める・育児に支障がない範囲で働きたい・子どもが独立したのでフルタイムで働きたいなど、採用の参考になるよう具体的に書いておきましょう。

3.看護師の志望動機で書いてはいけないこと

看護師の志望動機では、書いたほうがいいことと書かないほうがいいことがあります。では、どんなことを書いてはいけないのでしょうか? 具体的にご紹介します。

3-1.抽象的な表現

抽象的な表現やありきたりな言葉では、志望動機としては不十分です。理念に共感したのであれば、どの部分に共感し、どのように感じたのかを具体的に書く必要があります。また、将来性に惹(ひ)かれて応募したなどの抽象的な表現も好まれないでしょう。

3-2.経歴を偽る

当然のことながら、経歴を偽って書く行為は禁止です。また、過去の経歴を誇張する表現も好まれません。ありのままに記載し、嘘偽りのない自分を見てもらいましょう。

3-3.働きながら学びたいという表現もNG

働きながら学びたいという表現は、一見好印象に感じられるでしょう。しかし、採用側は即戦力を求めている場合がほとんどです。過去の経験を最大限に生かしつつ、働きながら新たな知識を得ていきたいという前向きな心構えを伝えたほうがいいでしょう。

3-4.人間関係や職場への不満

退職した理由に、人間関係や職場の不満を書くのは避けたほうがいいでしょう。応募者自身にも問題があり、コミュニケーション能力が不足していると捉えられてしまう可能性があります。

3-5.給与に惹かれて応募したことは書かない

給与や賞与に惹かれ、応募先を決める場合があります。しかし、給与が最も魅力的な要素であると強調した書き方は、できるだけ避けるべきです。給与以外で惹かれる福利厚生や制度を見つけ、自分をブラッシュアップできる環境に魅力を感じているなどの書き方をしたほうが、好印象を持ってもらえるでしょう。

4.看護師の志望動機に関する例文

看護師の志望動機は、どのように書けばいいのでしょうか? 具体例を挙げてご紹介します。

4-1.看護師経験が浅い場合

看護師としての実績は浅いのですが、高度な知識を身につけ、専門性を磨きたいと思い、応募いたしました。急性期医療や災害医療などでは、医療が極めて重要な役割を担います。看護師として、医療で社会貢献し、人の役に立っていくことが目標です。

4-2.転職を繰り返している場合

今までさまざまな分野で医療に従事して参りました。幅広く学んできた中で、貴院の診療科であれば、培ったスキルを最大限に生かすことができると感じています。数多くのクリニックや病院で医療に携わったことで、積み重ねてきた知識と経験があるため、即戦力として活躍できれば幸いです。

4-3.ブランクがある場合

結婚・出産で看護師としてはブランクがあります。復帰にあたり、研修や講習会などに参加し、慎重に準備を進めて参りました。自宅から通いやすい場所にあり、短時間勤務も可能な貴院であれば、家庭と仕事の両立ができると考えております。看護師として復帰し、再び医療の道で社会貢献するのが目標です。今後も積極的に学ぶ機会を設け、ブランクを埋める努力をしていこうと思っております。

5.看護師の転職や志望動機でよくある質問

看護師の転職や志望動機に関する質問を集めました。

Q.転職の際、履歴書などは手書きで書いたほうがいいのか?
A.手書きでもパソコンで作成したものでも構いません。今は、パソコンでも履歴書を作ることができ、修正も簡単にできるようになりました。手書きかパソコンかで合否が決まることはなく、あくまでも志望動機や経歴などが重視されると考えておきましょう。

Q.志望動機欄はどの程度埋めたほうがいいのか?
A.志望動機欄の8割程度は埋めるつもりで書きましょう。文字数が少ないと、熱意が十分に伝わらない可能性があります。看護師として働くにあたっての思いや目標など、自分の言葉でしっかり綴(つづ)ることが大切です。

Q.長く働きたい場合は、強調して書いたほうがいいのか?
A.はい、書いてください。長く働きたいという思いは、採用時に重視される部分です。応募先の魅力と併せ、長く働きたいと考える理由も記載しましょう。

Q.志望動機がうまく書くことができない場合はどうすべきか?
A.まず、応募先の魅力や自分の目標などをメモに書き出してください。メモに書き出すことで、考えがまとまりやすくなります。例文などを参考に、自分らしい表現で志望動機を書いてみましょう。ただし、ありきたりな文章にならないよう注意してください。

Q.スキルアップを目的に転職を希望する場合、どのように志望動機を書けばいいのか?
A.資格取得制度・チームでの教育体制などが整っている応募先であれば、学ぶ機会に恵まれており、スキルアップできる制度が整っていることが想定できます。看護師としてのキャリアを磨く制度がしっかり用意されていることに惹かれて応募したなど、具体的な内容に触れて記載するといいでしょう。認定看護師がいることで、自分の専門性を磨くことができるなど、詳しく書くことが大切です。

まとめ

看護師の転職は、志望動機が注目されることが多いものです。ありきたりな文章ではなく、自分のビジョンや目標などを明確に書き、なるべくポジティブな表現を用いることがポイントとなります。また、志望動機に書いてはいけないこともあるため、注意点と併せて書き方を覚えておきましょう。

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