大事な時に限って腹痛に・・・その症状、体質だと思っていませんか?

【腹痛の対処法】大事な時に限って腹痛が…原因と改善方法を解説

元看護師のゆかり

【執筆者プロフィール】

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試験や面接、プレゼンの前など大事な時ほどお腹が痛くなる事ありますよね。

緊張するとお腹が痛くなるのは体質だと思って我慢していませんか? 健康な時でも大きなストレスを受けると多少お腹に影響をきたすものですが、それが続いている場合はストレス性の腸の病気かもしれません。

  1. こんな経験ありませんか? 過敏性腸症候群のサイン
  2. 過敏性腸症候群の症状
  3. 過敏性腸症候群の原因
  4. 過敏性腸症候群を防ぐために

1.こんな経験ありませんか? 過敏性腸症候群のサイン

  • いつもおなかが張った感じがする
  • おなかがゴロゴロ鳴る
  • よくおならが出る
  • 便が残っているような気がする
  • ゲップが多い
  • 通勤途中の電車でおなかが痛くなり途中下車してトイレに駆け込む
  • 通学途中に、おなかが痛くなる
  • 試験の前におなかが痛くなり、集中できない
  • 大事な会議やプレゼンの前におなかが痛くなる
  • 旅行中、急におなかが痛くなり、トイレを探す
  • 食後すぐ下痢をする
  • 人混みに出かけるのがおっくうに感じる

この様なことを慢性的に繰り返す様なら『過敏性腸症候群』かもしれません。

2.過敏性腸症候群の症状

『過敏性腸症候群』とは、大腸や小腸に原因となる病気がないのにもかかわらず、腹痛が伴う下痢や便秘などの便通異常が続く病気で、ストレス性の腸の病気の典型的なものです。 英語で『Irritable Bowel Syndrome(略してIBS)』といいます。

近年急激に増え、特に10~30代の若い年代に比較的多くみられる傾向があります。 症状がひどい場合は、電車や車の中で急にトイレに行きたくなるため、「学校や会社に行けなくなる」「外出を控えるようになる」「食事ができなくなる」など、生活の質にも悪影響がでてしまいます。

腸のぜん動運動は自律神経によってコントロールされていますが、強いストレスなどにより、自律神経のバランスが崩れると、腸の動きが盛んになり過ぎたりけいれんのような強い動きをしたりするようになります。その結果起こるのが下痢や便秘の症状なのです。

2-1.下痢型

しょっちゅうお腹が痛くなり下痢をする。 “泥や水の様な状態の便”が多い。

2-3.便秘型

便秘が続き、排便の前におなかが苦しくなることが多い。いつもすっきりせず、残糞感がある。ウサギの糞のようなコロコロした便が多い。

2-4.交替型

「下痢」と「便秘」の繰り返しが続き、それによって気持ちが不安定になり、下痢止めの薬を使用したり、食事を必要以上に抑えたりする。

下痢や便秘などの症状が1か月以上続いていて、ほかに原因となる病気がない方は過敏性腸症候群(IBS)の可能性が考えられます。

3.過敏性腸症候群の原因

過敏性腸症候群の原因はまだはっきりと解明されてはいませんが、ストレスが主な原因だと言われています。

3-1.ストレス

身体的・精神的ストレスにより自律神経のバランスがくずれる事が原因。 腸と脳は密接な関係があります。腸には脳と同じ神経が多く分布し、それらは自律神経でつながっているため、脳が感じた不安やプレッシャーなどのストレスは自律神経を介して腸に伝わり運動異常を引き起こすのです。また、下痢や便秘などの腸の不調も自律神経を介して脳にストレスを与えます。ストレスが相互の悪循環を起こすのです。

3-2.その他の原因

  • 腸管運動機能異常=腸の動きが過剰になってけいれんし、腹痛や便通異常が起こる
  • 内臓知覚過敏=腸にわずかな刺激が加わっても、それを過敏に「痛み」と感じてしまうために腹痛や便通異常が起こる

4.過敏性腸症候群を防ぐために

4-1.食事の内容と時間を見直す

できるだけ決まった時間に食事をすることによって腸内環境が良くなります。まとめ食い・早食いは腸に負担がかかり悪化します。オススメは食物繊維や発酵食品、温かい食べ物です。刺激の強いカフェイン・冷たい飲み物・辛い食べ物・炭酸などは控えめに。

4-2.よい睡眠をとる

睡眠不足は自律神経のバランスを崩します。まず自分の適正な睡眠時間を知り、睡眠時間を確保しましょう。生活リズムを整えるためにも、就寝と起床の時刻はたいだい一定にしておくことが大切です。寝付けなくても焦らず、ゆっくりと横になりましょう。

4-3.軽い運動を取り入れる

適度な運動は腸の働きを整える効果が期待できるほか、気分転換・ストレス解消にもなります。散歩(通勤通学時を使って歩く)やラジオ体操など簡単にできる運動を取り入れましょう。お腹に力を入れてへこませるだけでも腹筋が鍛えられます。

4-4.緊張・イライラが起きたらまず深呼吸

緊張したり不安があったりすると無意識に呼吸が浅く早くなってしまいがち。そんな時は立ったままの状態で、下腹に手を当てて2~3回深呼吸するだけで、気持ちがすーっとおだやかになります。

日々の生活の中で、リラックスすることを心がけながら規則正しい食事や睡眠を取ることで自律神経のバランスを整えることが大切です。

なお、下痢や便秘などの症状が続く場合は早めに消化器科や心療内科などに相談しましょう。 症状に合わせて心療内科の薬や症状を和らげる薬を併用しながら治療を行ったり、カウンセリングや自律神経訓練法、認知行動療法などによって、ストレスに対処する力をつけながら症状を緩和していく方法もあります。

『過敏性腸症候群』は体質ではなく病気です。気になったら早めに対処しましょう。

まとめ

今回は「過敏性腸症候群」についてお話しました。もし、何か違和感を感じた場合は、早めに専門医に相談して適切な対処をすることが大切です。また、今後も看護師の求人情報や、健康に役立つ情報を発信していきますので、ぜひブログをチェックしてみてください!

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