メンタルヘルス

ひどい悩みはメンタルヘルスの不調にもつながる。看護師ならではのお悩みごとランキング

元看護師のゆかり

【執筆者プロフィール】

はじめまして!元看護師のゆかりです。実際の現場での経験や知識を活かし、信頼性の高い情報を提供するよう努めています。最新の求人情報やキャリアアップのヒントなどをインスタグラムツイッターでも発信していますので、ぜひフォローしていただけると嬉しいです!情報を随時更新していますので、ぜひご覧ください。※プロモーションを含みます。

看護師だけでなく多くの働く現場で、複雑な人間関係・長時間労働・業務内容・異動転勤などのストレスによってバランスを崩しメンタルヘルスに不調をきたす人が増えてきています。
特に看護師の場合、常勤看護師全体に占めるメンタルヘルスの不調者の割合は0.8%にも及んでおり、一般労働者の0.3%に比べて高くなっています。(参考:日本看護協会 「2011年 病院看護実態調査」による)

該当年の看護職員数88万人とすると、約7,000人もの看護師がメンタルヘルスで就業できない状況にあると推計されます。メンタルヘルスの不調が原因の長期休暇は、?一般労働者より看護師の方が多いという数字も出ています。

悩みは人それぞれです。友達と愚痴を言ったり遊びに行ったりしてうまく気分転換ができる事もあれば、一人で抱えて心の病気になってしまう事もあります。 あなたの悩みの状況と照らし合わせながら、できるだけ悩みを軽減する方法を考えてみましょう。

看護師のお悩みランキング

多くの看護師が実際に悩み、転職や退職を考える理由になった原因の上位は以下の様なことでした。 悩みの深刻さはそれぞれですが、どの看護師も日々仕事をしている中で複数の悩みを抱えているのです。
1位 上司・同僚・患者さんなどとの人間関係に関する悩み
2位 給与・待遇に関する悩み
2位 仕事へのモチベーション・キャリアアップに関する悩み
4位 体・健康面での悩み
5位 恋愛・結婚・子育てなどに関する悩み

人間関係に関する悩み

上司や医師によるパワハラ、同僚や先輩看護師からのいじめ、患者やその家族からの暴言など、看護師を取り巻く人間関係の悩みは深刻です。
「自分だけ無視される、仲間はずれにされる」「連絡事項を教えてもらえない」「変な噂話を広げられた」なかには、「私物を隠された」という悪質な嫌がらせを受けている人もいました。 「上司に相談しても『気にしない様に』と言われただけ。信用していた先輩が辞めてしまってからは誰にも話せず悩んでいる」という様に、打開策が見つからず一人で抱え込んでしまう事も少なくありません。 最近は、患者やその家族からの執拗な要求も多く、「入院患者の家族から長時間大声で脅されて、他の業務ができなくなってしまう」「夜勤の時、患者さんから暴力を振るわれそうになった」など看護業務自体が滞ってしまう様な問題も起きています。

人間関係の悩みは、それぞれの性格や技術力などとも多少関係しているのかもしれませんが、比較的年代が若い、もしくは経験の浅い看護師にとって、自分の経験やスキル不足が自信のなさにつながり、関係改善への対処が難しくなってしまうケースも多々あります。 人間関係の悪化によって仕事に支障が出る様な場合は、まず信用できる人に相談してみましょう。

給与・待遇に関する悩み

「こんなに働いているのに、給料が安すぎる」「残業ばっかりで土日も休めない」特に、病棟勤務の看護師は給与面や待遇面に関する悩みや不満が多い様です。 多くの病院が看護師不足の状況で、お休みがとれない・夜勤や残業が多いというシフトが常態化してしまいます。
特に、三交代勤務での日勤後の夜勤では、十分に休息が取れないまま、日中夜通して働く事も珍しくありません。 以前は当たり前の様な労働環境も、現在では少しずつ改善されているので、現状の待遇を「仕方がない」と諦めないで、自分がどのような働き方や給与を求めているかを見つめ直す事も重要です。

仕事のモチベーション・キャリアアップに関する悩み

看護師の仕事はとても奥が深く、日々進歩する医療技術や知識を習得する必要もあり、スキルアップに励む熱意のある看護師はたくさんいます。しかし一方で、看護業務以外の雑務も多く、「看護業務以外の時間が増えてしまう」「スキルアップのための時間が削られてしまう」という悩みは非常に多いものです。 また、世代や経験を問わず多くの看護師が抱える悩みは、「医療事故を起こさないか」という 安で、6割以上を占めています。日々の仕事がハードで休みも十分にとれない結果、集中力を欠き、看護中にミスが起きないのかという不安を抱えるケースが多いようです。

体・健康面での悩み

時間的に不規則で、三交代勤務などでは睡眠時間も十分に取ることができないことも多くなります。?特に仕事をしている時には化粧をしたまま、ほとんど寝ないで仕事をしますし、極度に疲れた時には家に帰ってそのまま寝るだけということもあります。そのため、スキンケアが十分できず、肌トラブルは女性の看護師ならではの悩みでもあるのです。また、ストレスで夜間の間食が増え、太ってしまったという人もいます。 その他、生理不順や慢性的な睡眠不足・膀胱炎など不規則な労働環境の中で女性特有の体の症状に悩んでいる人もたくさんいます。

恋愛・結婚・子育てなどに関する悩み

看護師は特殊な勤務形態で、しかも毎日が忙し過ぎるため、なかなか異性と出会う機会も少ないし、婚活をする時間がないというのが現実です。婚活しても、看護師だから「尽くしてくれそう」「優しそう」「許してくれそう」などという勝手なイメージが先行し、男性に甘えられてしまったり、わがままを言われたり、いわゆる不誠実な男に振り回されるなんてこともある様です。

また、結婚や出産のタイミングを測るのは非常に難しい職業であるとも言えます。産休・育休制度も整ってきたとはいえ、不規則な時間の中での家事・育児には家族の協力が不可欠ですし、また結婚して退職したら、また職場に復帰したいと思った時には、復帰後に対応できるかどうか、大きな不安があります。制度が整備されても、それを利用する看護師への周囲のサポートや理解がないと、結婚・子育てに関する女性の悩みは消えません。

仕事の内容や人間関係に「悩み」を感じることは、誰にでもあるものです。 今のあなたの悩みや不安に共感してくれる人、相談に乗ってくれる人は必ずいます。 転職や離職を考えた時・日々の業務に疲れてしまった時には、誰かに相談してみましょう。 先輩や上司に言いにくいなら、看護師転職サイトのアドバイザーでも話は聞いてくれます。 あなたが目指した看護師を続けるために、客観的な視点からあなたに合った働き方・働く場所を見つける事も現実的な方法です。

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