病院だけじゃない! 訪問看護とは何かを知るための3つのポイント
病気になったり、障害を持っている人であっても、住みなれた地域や自宅で、その人らしい暮らしをしたいと願う人はたくさんいます。
家族と一緒にいられる時間を作りたいと思い、在宅医療を選択する人も増えています。
そこで必要になるのが、訪問看護を行う人たちです。
訪問看護とは何か、どんな仕事なのかについて紹介したいと思います。
1.訪問看護とは、生活の場に訪問する看護ケアである
まず、訪問看護を利用する人のほとんどは、「病気であっても自宅で生活をしたい」と願う人です。
ですが、病気であれば、相応のケアを受けたり、治療を受ける必要があります。
病院に入院しておらず、自宅で療養をしている人の元に出向いて、看護ケアを提供したり、自立支援を行うことを訪問看護と言います。
看護師やヘルパーなど、看護や支援をする資格を持った人が、実際に療養生活を送っている人のところに出向いてケアを行います。
自宅で療養生活を送りたい、家族との時間を大切にしたいと思う患者様にとって、訪問看護とはとても便利で、大切なシステムなのです。
2.訪問看護の仕事は、24時間365日対応する
訪問看護とは、24時間365日対応することが可能なものです。
在宅での療養生活では、病院のように、病状に変化が合ったときにすぐに対応してもらうことが出来ないのではないかと思う人も多くいます。
ですが、訪問看護であっても、24時間365日対応することが可能なのです。
訪問看護の主なサービスは、療養上のお世話(入浴介助や排泄、食事の介助等)、病状の観察、医療機器の管理、医療処置、在宅でのリハビリテーションの補助など、多岐に渡ります。
看護師であれば、医療機器の管理や医療処置などを行うサービスが主になりますが、ヘルパーであれば療養上のお世話をしたりすることが主になります。
訪問看護とは、自宅にいても病院と同じような医療処置などが受けられるようにするためのものなのです。
3.家族へのケアも訪問看護の仕事である
訪問看護とは、単純に患者様のケアをするだけが仕事ではありません。
普段、患者様の介護にあたっている家族などへの介護支援や相談を受けることも、訪問看護を行っている人の仕事なのです。
在宅医療は、家族への負担が大きくなりがちです。
食事や排泄、入浴など、普通だったら一人でできることであっても、家族が介護をしなければいけない状況というのは、患者様にとっても、家族にとっても大きな負担になってしまいます。
そこで、訪問看護では、家族への介護方法の指導や、介護の相談の対応なども行います。
訪問看護とは、家族や患者様の負担を少しでも減らすために存在しているのです。
まとめ
- 訪問看護とは、生活の場に訪問する看護ケアである
- 訪問看護の仕事は、24時間365日対応する
- 家族へのケアも訪問看護の仕事である
訪問看護とは、在宅で療養をしたいという人にとって、とても有難い存在でもあります。
そして、その療養をそばで支える家族にとっても、心強い存在なのです。
訪問看護とは、在宅での医療やそれに関わる人たちの生活を支えるための存在だと考えてもいいでしょう。