何が違うの? 医療保険と介護保険 3つの違いをご紹介します!
私たちは医療や介護を利用する際、医療保険と介護保険という2つの保険を使ってサービスを受けることができます。しかし、医療保険は使い慣れているけれど、介護保険の使い方が分からないという人もいるでしょう。また、医療保険と介護保険がそれぞれカバーしている分野がよく分からないという人もいると思います。この2つの保険は、年齢が上がるにつれて利用する機会が増えるので、それぞれの違いや利用方法はぜひ知っておきましょう。
今回は、医療保険と介護保険の違いや利用方法を解説します。
- 医療保険とは?
- 介護保険とは?
- 医療保険と介護保険の3つの違い
この記事を読めば、2つの保険に違いや使い方がよく分かるはずです。介護保険と医療保険についてより詳しく知りたい人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.医療保険とは?
病気やケガに備えて収入に応じた保険料を払い、医療を受けたときに保険から医療費を払う仕組みのことです。
医療保険は基本的に日本に住む全ての人が加入し運営が成り立っている保険制度です。保険料の額は所得によって異なります。
医療保険には「公的医療保険」と「民間医療保険」の2種類があります。
公的医療保険には、
- サラリーマンが加入する被用者保険
- 自営業やサラリーマンOBが加入する国民健康保険
- 75歳以上の人が加入する後期高齢者医療制度
が含まれます。
治療を受けた時の負担額は、
- 小学生未満:2割
- 小学校入学から69歳まで:3割
- 70歳以上:2割
になります。
民間医療保険は自分で保険会社を探し保険料を払うことになります。公的医療保険ではカバーしきれない医療費を民間医療保険で補うの形になりますね。基本的には入院や手術に備えるための保険です。
民間医療保険に加入するためには一定の健康状態を満たしている必要があります。また保障内容と年齢・性別によって払う金額が異なります。
2.介護保険とは?
介護保険とは、高齢になって寝たきりになった場合や認知症になった場合に必要な介護を受けることができるようにするため、40歳以上の人たちが収める保険料のことです。
介護保険は病気の治療に適用されるものではなく、病気によって必要なった介護費用をサポートする保険制度です。ですから保障を受けるために介護認定を受ける必要があります。
介護保険を使った時の負担額は、
- 原則1割
- 介護認定度数によって利用限度額が決められる
と定められています。
更に、
- 40歳を過ぎた人で国が定める「特定疾病」により介護が必要になった場合に利用することができる
- 65歳以上の場合は病気の原因を問わず介護が必要になった場合に利用できる
という条件も付きます。
市町村ごとに決められた標準額をもとに本人の所得や世帯の所得によって保険料が決められます。
3.医療保険と介護保険の3つの違い
ここまでで、医療保険と介護保険の内容について簡単にまとめてみました。では、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
医療保険
- 病気の治療費を保障してくれる
- 年齢に関わらず日本に住む全ての人が払う必要がある
公的医療保険を使って治療を受けた時の負担額
- 小学生未満:2割
- 小学校入学から69歳まで:3割
- 70歳以上:2割
介護保険
- 病気によって必要になった介護費を保障してくれる
- 40歳以上の人が支払う必要がある
- 利用するためには介護認定が必要
介護保険を使った時の負担額
- 原則1割
- 介護認定度数によって利用限度額が決められる
医療保険と介護保険には「保障内容」「利用条件」「利用した時の負担額」という3つの違いがあるということを覚えておきましょう。
まとめ
この記事では医療保険と介護保険の違いについてご紹介しました。
これら2つの保険は全く別のものです。
医療保険や介護保険は病気になった時や介護が必要になった時に利用する保険制度なので、その内容について正しく理解しておきましょう。