5月12日は看護の日 ~看護の日とはどのような日なのかを考えてみよう!~
毎年5月12日は看護の日です。
看護の日というのは、あまり馴染みの無い記念日なのですが、医療や介護に関連する施設などでは様々なイベントが行なわれています。
医療、介護において重要な意味を持つ“看護の日”が制定された目的や歴史的な由来などについて紹介しましょう。
看護の日とは?
看護の重要性を社会全体に広めるというのが看護の日です。
看護の日は地域社会全体で“看護の心”、“ケアの心”“助け合いの心”などを真剣に考えるということを目的に制定されています。
看護の日が制定されたのは1990年、「看護の日の制定を願う会」という市民団体によって行なわれていた運動が実を結び、毎年5月12日は看護の日ということが制定されました。
看護の日の目的は看護師の社会的地位の向上ということに加えて、看護の心を社会に対して根付かせるということを目的としています。
地域社会の相互扶助や障害のある人々を社会で見守るというようなことを社会に対して伝えるということが看護の日の大きな意義です。
看護の日はナイチンゲールの誕生日
看護の日を語る上で欠かせない人物は“フローレンス・ナイチンゲール”です。
看護に日が5月13日に定められている理由はナイチンゲールの誕生日を由来としています。
看護の日を知る上でもナイチンゲールについて少しご紹介しましょう。
ナイチンゲールは1820年5月12日にイギリスのロンドンで生まれました。イギリスの地主階級生まれという比較的に裕福な家庭で育ったナイチンゲールは様々な教育を受ける過程で奉仕活動に対して興味を抱くようになり、看護婦としてロンドンの病院へ就職するようになりました。
そんなナイチンゲールに転機が訪れたのは1854年。ロシアの南下政策によって起きたクリミア戦争に看護婦として従軍したナイチンゲールは、負傷兵への献身的な看病からクリミアの天使と呼ばれ、帰国後はイギリス国内で英雄視されるほどの活躍をしています。
戦場での活躍以外にも統計による病院の状況分析など医療衛生改革に尽力しています。
国際看護師協会の定める「国際看護師の日」
国際社会では日本よりも25年も早く看護の日(国際看護師の日)を定めています。
ジュネーブに本部を置く国際看護師協会では1965年から国際看護師の日を定め各年のテーマを定めて看護に関する貢献を称えています。
日本での看護の日は、国際看護師の日の目的である“看護師の貢献を称える”ということに加えて、“社会全体に対して看護の大切や重要性を伝える”、“地域社会の相互扶助の大切さを広める”というような目的を持っているということに大きな特徴があります。