知っておきたい!看護師が取れる人気の資格
看護師として日々忙しく働いている中でも、キャリアアップや転職のために資格を取る看護師もたくさんいます。
高度化する医療現場において専門的な分野を極めるための資格・メンタルケアや介護など看護業務に密接に関わる包括的な分野の資格、趣味特技に関する分野の資格など様々です。
資格の分類
資格は大きく分けて『国家資格』『公的資格』『民間資格』の3つに分類されます。 『国家資格』は、法律に基づき国や国から委託を受けた機関が試験を行い、一定以上の知識や技能があることを認めるための資格で、看護師資格はこれにあたり、資格がなければその業務を行うことが禁止されている「業務独占資格」になります。
『公的資格』は、法律上の規制がなく商工会議所・中央職業能力開発協会などの行政機関やそれに準ずる機関が実施するもので、国家資格に準ずる扱いを受ける資格で、社会的信用度や知名度の高い資格も数多くあります。
『民間資格』は、民間団体や企業が独自に審査基準を設けて試験を行い認定する資格で、法律による規制がないため、社会的評価があまりないものから業界によって高い評価を受ける資格ものまでさまざまな資格が含まれます。
看護師免許等が必要な資格
看護師免許が必要な資格としては、看護系大学などの養成機関によっては看護師免許と同時に取得可能な『保健師』『助産師』、看護師の上位資格である『専門看護師』『認定看護師』などがよく知られていますが、その他にも特定の分野に特化した技術や知識を持つスペシャリストとしての資格も数多くあります。
- 心臓リハビリテーション指導士
- 透析技術認定士
- 透析療法指導看護師
- 糖尿病療養指導士
- 排尿機能検査士
- 体外准看技術認定士
- 産業看護師
- 呼吸療法認定士
- 認定IVR看護師
- 血管診療技師(CVT)
- 消化器内視鏡技師
- 栄養サポートチーム専門療法士(NST看護師)
- 性暴力被害者支援看護職 など
介護・メンタルケア関連の資格
加速する超高齢化社会の中で看護師の技術や知識を必要とするのは病院だけにとどまりません。介護関連の施設は急増していますし、介護やメンタルケアの分野での看護師需要は非常に高いのです。
- ケアマネージャー(介護支援専門員)
- 認知症ケア専門士
- 福祉住環境コーディネーター
- 褥瘡学会認定士
- フットケア認定指導士
- メンタルケア心理士
- 精神対話士 など
その他の資格
聴覚障害者とのコミュニケーションを仲介する『手話通訳士』、アロマテラピー・リフレクソロジーなど健康に関する資格は、患者さんやその家族とのコミュニケーションが不可欠な看護師の仕事にも役立つものです。
どんな資格でも取得のためにはそれなりの時間がかかります。特に国家試験などは非常に多くの学習量が必要で、中には実務が科される場合もあります。 苦労の末に資格が取れたとしても資格更新手数料や年会費、また研究会や講習会への参加のための費用や時間の負担もあり、「せっかく頑張って資格を取ったのに更新できなかった」というケースも多く、資格を取ってもそれをキャリアアップとして活用する事はなかなか難しい様です。
しかし、資格を通して学んだ知識は日々の仕事に必ず役立ちます。 必要とする資格がどのような種類のもので、今の仕事にどのように役立てられるのかをよく調べた上で計画的に資格取得を目指しましょう。