認定看護師の種類は?認定される方法と共にご紹介します!

認定看護師の種類は?認定される方法と共にご紹介します!

元看護師のゆかり

【執筆者プロフィール】

はじめまして!元看護師のゆかりです。実際の現場での経験や知識を活かし、信頼性の高い情報を提供するよう努めています。最新の求人情報やキャリアアップのヒントなどをインスタグラムツイッターでも発信していますので、ぜひフォローしていただけると嬉しいです!情報を随時更新していますので、ぜひご覧ください。※プロモーションを含みます。

特定の分野に精通した「専門医」がいるように、看護師にも「認定看護師」という制度があります。これは日本看護協会が定めたものですが、認定看護師とはどのような制度なのでしょうか?

そこで今回は、認定看護師についてご紹介します。認定看護師になるにはどうしたらよいのでしょうか?

また、認定看護師にはどのような種類があるのでしょう? 皆様が知りたいことを中心にご紹介していきますので、興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。認定看護師に興味がある方も必見ですよ。

  1. 認定看護師とは?
  2. 認定看護師になるにはどうしたらいいの?
  3. 認定看護師を目指す際の注意点は?

1.認定看護師とは?

この項では、認定看護師の定義についてご紹介します。いったいどのような制度なのでしょうか?

1-1.日本看護協会が定めた制度

認定看護師とは日本看護協会によって定められた制度です。その目的は、『認定看護師とは、本会認定看護師認定審査に合格し、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することが認められた者』(日本看護協会ホームページより引用)です。

現在の医療は日々進歩して高度になっているので、それに従事する者もより専門的な技術と知識がいります。医師にも「専門医」がいるように、看護師にも特定分野の看護に深い知識と高い技術を持っている人が必要とされているのです。

1-2.認定看護師の役割は?

日本看護協会は、認定看護師に対して

  • 個人や家族及び集団に対して、熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を実践する(実践)
  • 看護実践を通して看護職に対し指導を行う。(指導)
  • 看護職に対しコンサルテーション(教育的相談)を行う(相談)

(日本看護協会ホームページより引用)

の役割を果たすことを期待しています。つまり、患者やその家族だけでなく看護師たちの指導と教育を行うことも期待されているのです。

1-3.認定看護師が制定されている分野は?

現在認定看護師は、21の分野で制定されています。その中には、「乳がん看護」「不妊症看護」など女性が多い職業ならではの分野もあるのです。また「訪問看護」「透析看護」「認知症看護」など、病気の治療よりも患者や家族のケアが大切な分野にも制定されています。認定看護師が制定される分野はこれからも増えていくでしょう。

ちなみに、認定看護師が制定される分野は

  • 看護に経験の積み重ねだけでは得られない、知識や技術が必要とされる
  • 独自の看護の知識や技術を必要とする
  • 現在何らかの法的、経済的な支援があるか将来そのどちらかが期待されること

という条件があります。

2.認定看護師になるにはどうしたらいいの?

では、認定看護師になるにはどのような手順を踏めばよいのでしょうか? この項では、認定看護師になるための道のりをご紹介します。

2-1.正看護師の資格を取り5年以上の実務経験を積む

認定看護師になるための第一歩は、正看護師の資格を取ることです。准看護師では認定看護師になれません。さらに正看護師の資格取得後、5年以上の実務経験(うち3年は認定看護分野の実務研修)を積みます。つまり認定看護師にできるだけ早くなりたいと思ったら、看護学生のうちに就職先などを考える必要があるのです。

2-2.認定看護師教育機関(課程)を修了する

実務経験を積んだら、日本看護協会が定めた教育機関で定められたカリキュラムを修了する必要があります。これは6か月以上615時間にも及ぶ長いものですから、職場によっては退職しなくてはなりません。しかし、逆に産休や育休と同じような扱いにしてくれる病院もあります。

認定看護師になれば職場に戻ってきた際に貴重な指導員にもなれるはずですから、認定をバックアップする病院はこれからも増えていく可能性が高いです。

2-3.認定審査を受ける

カリキュラムが終了したら筆記試験による認定審査を受けます。これに合格したら晴れて認定看護師として認定証が交付され、日本看護協会に登録されます。なお、認定看護師は一度認定されれば永久に効力がある資格ではありません。5年ごとに書類審査による更新が必要なのです。

しかし、認定審査に合格した後に何らかの事情があって退職してしまうと、次回の審査で不認定になる可能性もあります。つまり認定看護師の審査を受ける際は、これからも長い間看護師として第一線で働く決意をもったうえで挑戦したほうがよいでしょう。その為には自分の努力だけでなく、周囲の人の協力も不可欠です。結婚をしている方は、配偶者や双方の両親とよく話し合ってからチャレンジすることをおすすめします。

3.認定看護師を目指す際の注意点は?

では、認定看護師を目指す際の注意点とはどのようなものがあるのでしょうか? 最後にそれをご紹介します。

3-1.奨学金を受けることも考えておくとよい

認定看護師として認定されるには、年月と費用がかかります。特に6か月のカリキュラムの受講には、授業料の他に教科書代などもかかるでしょう。看護師ならば理解されていると思いますが、医療系の教科書は大変高価です。

また、カリキュラムを受ける教育機関に通えないという方は、マンスリーマンションを借りるなど生活の場を確保しなくてはなりません。その為の費用もかなりの額になるでしょう。看護師として5年間働けば、それなりの貯金はたまります。

しかし、そのすべてを認定看護師を目指すために使うわけにはいかない、という方が大半です。そんな方のために日本看護協会は、奨学金を貸与してくれます。詳しい条件などはホームページに書いてありますので興味がある方はご覧になってください。

自治体や病院が奨学金を貸与してくれるところもあります。「認定看護師を目指したいけれど費用が心配」という方は、一度自治体や勤務している病院に相談してみるとよいですね。

3-2.認定看護師は若いうちにとらなければと焦る必要はない

認定看護師になるには最低でも5年かかります。若いうちに取得したほうが良いのではと考える方もいるでしょう。しかし、看護の分野は広いです。あまり経験を積まないうちから認定看護師を目指してしまうと、あとで別の看護分野に興味が出てきても方向転換ができない可能性もあります。

さらに、認定看護師は5年ごとの更新が必要です。出産や育児のことを考えると、ある程度年を取ってから認定された方が継続して働き続けられるというメリットもあります。看護師は女性の仕事の中では最も長く勤められるもののひとつです。何が何でも早く認定看護師にならなければと焦る必要はありません。

おわりに

今回は認定看護師の定義や、認定される方法をご紹介しました。
まとめると

  • 認定看護師とは、特定の分野で熟練した看護技術と知識を有する看護師である
  • 日本看護認定協会が定めている制度である
  • 取得するには最低でも5年かかる
  • 年齢制限はないので、取得に焦る必要はない

ということです。

認定看護師になれば、患者やその家族だけでなく同僚の看護師からも頼りにされることが多くなるでしょう。認定までの道のりは大変ですが、これからもますます医療が高度に発展することを考えると、制度を利用して損はありません。取得には本人の努力のほかに周りの協力も不可欠ですが、環境が整っているならばぜひ挑戦してみてください。

看護師タイプ診断

今よりも良い条件・環境で働きたい方へ

最も看護師さんに選ばれている
「レバウェル看護」がおススメ!

レバウェル看護

レバウェル看護は看護師転職サイトの中でも最大級である141,300件(2023年2月時点)の求人を保有しています。またレパレジーズ株式会社が実施した調査によると、「友達に勧めたいサービスランキング」で第1位に選ばれました。
看護師、保健師、助産師など、医療資格を持つ方々の転職を専門とし、非常に質の高い求人情報を多数扱っています。また、アドバイザーは年間4,000回以上の職場訪問を行い、求人票には記載されていない内部情報にも詳しいです。LINEを利用して連絡ができるため、隙間時間を活用してやり取りを進めることもできます。

サービス満足度No1!

都道府県から求人を探す