看護師の三交代勤務とは?勤務時間やシフトの流れをご紹介!
高齢化社会と言われている現在、医療業界での人材が不足しています。
年々、看護師や介護士の需要が高まりつつあるでしょう。
しかし、需要が高いと言っても自分にとって働きやすい環境でなければ意味がありません。
そこで、看護師として働く前に勤務形態について説明します。
これから、看護師の三交代勤務やシフト例、メリット・デメリットなど一緒にチェックしていきましょう。
- 看護師の三交代勤務とは
- 三交代勤務のシフト例
- メリット・デメリット
- まとめ
1.看護師の三交代勤務とは
入院設備のある施設では看護師の“夜勤”があります。
新人ナースのほとんどは夜勤を経験することになるでしょう。
夜勤の場合、二交代と三交代の2種類があります。
主に三交代勤務について説明しながら詳しくチェックしていきましょう。
1‐1.看護師の夜勤の基本は「二交代」か「三交代」
看護師の夜勤には「二交代」と「三交代」の2種類があります。それぞれ詳しく説明していきましょう。
まず「二交代」ですが、二交代の基本は日勤・と夜勤にわかれているのが特徴的です。二交代で勤める場合は朝~夕方までか、または夕方~朝方どちらかになるでしょう。
そして、「三交代」は日勤・準夜勤・深夜勤と3つにわかれています。二交代に1つの時間帯をプラスしていると思っておいてください。
たとえば、朝~夕方・夕方~深夜・深夜~朝方と二交代よりも負担は少ないです。
しかし、状況や病院によってはそれぞれメリット・デメリットが生まれます。
自分のライフスタイルにおいて二交代・三交代どちらが合っているのか考えてみると良いでしょう。
1‐2.看護師の“申し送り”にも違いがある
看護師として勉強していると“申し送り”と言う言葉を耳にします。
“申し送り”とは、仕事の引きつぎのことです。
次の勤務時間の人たちに状況や発見事項などさまざまな情報を伝えなければなりません。
患者さんの命を預かっている看護師にとって、申し送りはとても大切な内容です。
実は、二交代と三交代では“申し送り”の回数が変わってきます。
二交代は1日に2回の交代だけなので2回の申し送りでOKです。
一方、三交代の場合は朝・夕方・深夜と合計3回の申し送りが必要となります。
申し送りをきちんとしなければ不手際が起きやすくなるので要注意です。
病院勤務をする際は申し送りの回数も把握しておきましょう。
1‐3.三交代の給料は?
看護師として働く際、「二交代」か、それとも「三交代」かで悩むでしょう。
それぞれのメリット・デメリットを知るのはもちろん、“給料”についてもチェックしておかなければなりません。
実際、看護師など医療や介護関係にたずさわっている人たちの給料は低いと言われています。
「勤務内容や時間が給料に見合っていない…」と辞めてほかの病院に転職する看護師は多いです。
よって、働く前にしっかりさまざまな点をチェックすることが大切でしょう。
二交代と三交代の給料を比較したところ、勤務時間が長くなる二交代のほうが給料は高めになります。
また、三交代で出る夜勤手当はおよそ4,000円~5,000円です。
一方、二交代の場合はおよそ10,000円とだいぶ差があります。
また、病院によっても給料が異なるので必ず確認してくださいね。
2.三交代勤務のシフト例
2‐1.三交代で働いている看護師の1日スケジュール
三交代で働く場合、1日のスケジュールやシフトが気になるものです。
そこで、実際に三交代で働いている看護師の1日スケジュールをご紹介します。
8:25~17:00まで日勤で働く場合、病院で働いた後、帰宅して仮眠を取るケースが多いです。
そして、0:35~9:10までの深夜勤として働きます。
深夜勤の場合、基本的に翌日が準夜勤になるでしょう。日勤だと睡眠を取る時間がありません。
また、準夜勤の場合は日勤と深夜勤の間になる16:25~1:00までが勤務時間になるでしょう。
詳しい時間は病院によって異なりますが、おおよそは以上のような時間配分になります。
2‐2.三交代勤務のシフトの流れ
勤務時間と同じく、もう1つ気になるのが“シフトの流れ”です。
もちろん、毎日働き続けるわけではないので安心してください。
一般的に、三交代は日勤→深夜勤→準夜勤→休日のくり返しになるでしょう。
日勤が終わった後、深夜勤まで仮眠を取ることになります。
深夜勤をこなした後は準夜勤に入り、休日と言う流れが基本ですね。
しかし、施設によっては休日のタイミングが変わるケースもあります。
また、三交代のシフトにおいて“残業”が発生するとやっかいです。
残業があれば仮眠を取る時間がなくなってしまい、睡眠不足になるでしょう。残業が入ったぶんの休憩・睡眠時間がなくなるのです。
特に、日勤→深夜勤になる場合は7~8時間がプライベート時間になります。7~8時間の間に睡眠を取らなければ次の勤務に疲れが残るでしょう。
3.メリット・デメリット
3‐1.三交代のメリット
三交代のメリット・デメリットは人によって違います。
看護師それぞれ自分のライフスタイルや合う会わないがあるため、自分にとって良いか悪いか見極めることが大切です。
では、三交代のメリットをいくつかご紹介しましょう。
主なメリットは「勤務時間が短いこと」です。
二交代とは違い、1日3回交代する三交代は勤務時間が短くなります。二交代の場合、夜勤はおよそ16時間までおよぶでしょう。
体力に自信がない人や長時間の勤務が嫌な人は三交代がおすすめです。
また、「残業時間が少ない」のも三交代のメリットになります。
勤務時間が短いぶん、業務内容が軽くなるので時間内で仕事が終わるのです。
勤務時間が短く、業務内容が軽い三交代は肉体・精神的にも楽になるでしょう。
3‐2.三交代のデメリット
メリット部分が大きく感じる三交代ですが、デメリットもあります。
看護師として上手に働くにはメリット・デメリット両方を知ることが大切です。
これから、三交代のデメリットについて説明していきましょう。
主なデメリットは「深夜勤までの仮眠時間が少ないこと」です。
日勤が終わって帰宅しても、翌日の0:30からは深夜勤に入らなければなりません。帰宅してご飯を食べる、仮眠を取るなど時間に余裕がなくなります。
もし、仮眠できない場合は深夜3時あたりから睡魔に襲われるようです。
また、「準夜勤が終わった後の帰り方」にもデメリットがあります。
車で通勤している人は問題ないですが、徒歩や公共機関を利用している人にとっては大きいデメリットです。
準夜勤は深夜1時に仕事が終わるため、公共機関は利用できません。女性の1人歩きは怖いのでタクシーを使うしかないでしょう。
場合によっては交通費を出してくれますが、タクシー代はかかります。
以上のようなデメリットをふまえたうえで勤務形態を考えてください。
4.まとめ
看護師の三交代や1日のスケジュール、シフト例、メリット・デメリットについて説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
入院設備が整っている施設では必ず「夜勤」が入ります。
夜勤勤務における勤務形態は「二交代」か「三交代」です。それぞれ勤務時間・シフトの流れ・給料などさまざまな点が異なります。
人によってライフスタイルや体質が異なるため、自分に合っている方法で働くことが大切です。
失敗しないためにも、それぞれの特徴やメリット・デメリットをしっかり把握しておきましょう。
また、看護師専門の転職サイトでは詳しい内容を教えてくれます。何かわからないことがあれば気軽にコンサルタントへ尋ねてみましょう。