腰痛

突然の腰痛をなんとかしたい! ぎっくり腰の原因と対処法

元看護師のゆかり

【執筆者プロフィール】

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歯を磨いてた時、布団を持った時、トイレで立ち上がろうとした時、ゴミを拾おうとした時・・・。日常の中のほんのちょっとした動作で起こってしまう急性的な腰痛が「ぎっくり腰」です。

 特に寒いこの時期、無意識に腰に負担がかかっていませんか?

  1. ぎっくり腰は疲労が蓄積された腰の筋肉の異常緊張
  2. ぎっくり腰になりやすい生活習慣
  3. ぎっくり腰になったら
  4. ぎっくり腰はくせになる?再発防止方法は?

1.ぎっくり腰は疲労が蓄積された腰の筋肉の異常緊張

「ぎっくり腰」というのは通称で、医学的には急性腰痛症といい、腰部の疲労が蓄積する日常生活の中で起こります。 前のめりの姿勢・腹筋の弱い人・肥満気味の人に見られる後ろに反った姿勢は腰部に負担をかけ、慢性的な腰の疲労は、骨格の歪みの原因となることもあります。

骨格が歪むと周辺の筋肉や靭帯のバランスが崩れ、そこの筋肉の血行が悪くなり、栄養不足となって、ますます疲労してしまいます。 また、筋肉が疲労すると靭帯がゆるんで、骨がずれたりねじれたりすることがあります。
特に、骨盤と足を動かす仙腸関節がずれると、左右の筋肉の長さが狂いバランスが崩れるため、ますます筋肉の疲労につながります。 こんな疲労しきった筋肉に、急な動きで体重をかけそこなった瞬間に、痙攣を起こしたり、損傷したりしてぎっくり腰となるのです。

2.ぎっくり腰になりやすい生活習慣

2-1.肥満体型

重い体重を支えるため腰にかかる負担が大きく、ストレスなどで急に体型が変化すると、腰が体型の変化についていけず、腰に負担がかかります。

2-2.「あぐら」や「横座り」をする

あぐらや横座り、猫背、また足を組むのがくせになっている人は、背骨が横に曲がるため、腰部に負担を掛け筋肉疲労が溜まります。

2-3.長時間同じ姿勢をとる(車の運転・椅子に浅く座る)

長時間同じ姿勢でいると血流が悪くなります。低いシートに長時間座って運転したり、椅子の背もたれにもたれかかりながら浅く座ったりすると、不自然な体勢で体重が腰にかかります。

2-4.柔らかい敷布団で寝る

柔らかい敷き布団で寝ると、寝たときに身体が沈みやすくなり、お尻が落ちた姿勢になります。すると腰の周辺の背骨が曲がる事になり、知らない間に腰への負担となります。

2-5.ヒールの高い靴をはく

ハイヒールなどを履くとかかとが上がり、前傾姿勢になるため、無理をして上半身を起こすことになります。このときの姿勢が腰と脚に非常に負担をかけます。

2-6.中腰で重い荷物を持ち上げる

重い荷物を持ち上げる機会が多い方は慢性的に腰へ無理がかかっています。

2-7.タバコを吸う

タバコを吸うとニコチンにより血管が萎縮して血行が悪くなります。それが腰の筋肉への血流に悪影響を及ぼして筋肉疲労の原因になります。

2-8.慢性的な冷え性

慢性的な冷え性は血の循環が悪く、腰の筋肉部の代謝機能が充分に行われないため筋肉疲労が蓄積し、ぎっくり腰になるリスクが高まります。

3.ぎっくり腰になったら

ぎっくり腰の激痛は2、3日で治まり、1週間ほどすると大体痛みも取れ、完治には週週間でかかります。 なってしまたら、とにかく安静。横向きで膝の間に枕をはさんだり、仰向けで膝を立てたり、といった自分の楽な体勢で横になります。 痛めて1~2日(強い痛みがひくまで)は、患部をなるべく冷やしましょう。 なお、全く痛みがひかない、発熱・発汗があるケースでは、早めの受診が必要です。

4.ぎっくり腰はくせになる?再発防止方法は?

一度傷ついた筋肉や筋膜、靭帯などの状態が元に戻るまでは、ぎっくり腰の原因が残っている状態で、またぎっくり腰になりやすい状態といえます。
また、普段から腰への負担が大きく、筋肉に疲労が蓄積される様な生活習慣のある人が、 そのままの生活をしていては、再びぎっくり腰を引き起こす可能性もあるのです。

こうした再発を予防するためには、痛みが治まったら、ストレッチなどの運動で固まった筋肉をほぐし、しっかり完治させること。 普段の生活の中で腰の負担を軽減するような姿勢や動作を心掛けることが大切。 また、腹筋・背筋等の腰回りの筋肉を鍛えたりマッサージを行うなど、適切なアフターケアの継続や生活習慣を変える等で、いわゆる「くせ」といわれる再発を防止しましょう。

腰痛ベルト・骨盤ベルト・腰痛コルセットの活用

まだ痛みが残っているうちに外出する場合には、腰痛用のベルトやコルセットの装着も有効です。腰部が安定しやすくなり負担を軽減できます。症状に合わせた物を選び、正しく着用しましょう。

まとめ

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