春の陽差しは案外強い! 肌老化・抜け毛を防ぐ紫外線対策
3月も中旬になり今週から気温も徐々に上がる様です。桜の開花も待ち遠しく、外出する機会も増える時期ですが、この時期の紫外線量は思いの外多いのです。 シミ・しわ・抜け毛などの原因にもなる紫外線対策を早めにはじめましょう。
- 紫外線の種類と春の紫外線量
- 肌老化を防ぐ紫外線対策
1.紫外線の種類と春の紫外線量
紫外線には地球に届く紫外線(A波・B波)とそうでない紫外線(C波)があります。
- A波=肌の奥の真皮にまで届き、肌をきれいに保つために必要な肌細胞に直接影響を与える。雲や窓ガラスなども通過。
- B波=肌表面(表皮)に影響を与え、おもに日焼けの原因になる。
- C波=オゾン層を通過しないため、地球には届かない。
紫外線といえば真夏のイメージですが、紫外線は1年中出ています。地表に降り注ぐ紫外線量を左右するのは、太陽光線が地面にあたる角度と雲の多さによります。4月・5月の紫外線量は7月・8月の紫外線量より多く、3月は9月と同じ程度。 最も太陽が地面に真っ直ぐ降り注ぐ6月の紫外線が5月・7月より少ないのは、梅雨で雲が紫外線をさえぎる日が多いからです。
そして、私たちの肌の色は紫外線が少ない秋冬を経た春が一年のうちで最も明るく、春の肌は紫外線に対してとても無防備な状態になっているのです。 紫外線量が急増し、外出する機会が増えるこの季節は紫外線対策必須時期といえます。
2.肌老化を防ぐ紫外線対策
しみ・しわなど肌老化の80%が紫外線によるダメージと言われてもいます。
2-1.肌に合った日焼け止めをこまめに塗り直す
外出前の日焼け止めの使用は必須です。特に、額から鼻のTゾーンは紫外線を浴びやすいので意識しましょう。紫外線は上からだけでなく反射して四方八方からもあたるので、首筋やあごのあたり、またショートカットの人は首の後ろ側も忘れずに塗りましょう。
日焼け止に表示されている「SPF」や「PA」は、紫外線をカットしてくれる基準です。
- 【SPF】=紫外線B波(UVB)をどのくらいの時間防いでくれるかを表したもの。
- 【PA】=紫外線A波(UVA)の防御力を表したもので、PAは「+」の表記が多いほどA波に対する防御力が高い。
SPFやPAの数値が大きいものほど長時間紫外線をカットしてくれます。しかし数値が大きくなるほど肌への負担も大きくなるため、肌が荒れてしまう場合もあります。日常使いなら「PA+」「PA++」や「SPF15~25」のものを選び、こまめに塗りなおすといったケアがおすすめです。
2-2.紫外線をブロックするグッズで紫外線をブロック
日傘や帽子、腕や首回り用のストール・スカーフなどの衣類もUVカット加工がされたものを選びましょう。 特に日傘に関しては、傘の内側で反射してしまっては結局顔周りを紫外線にさらしていることになるため、吸収してくれる黒いものを選んだほうが良いでしょう。
2-3.髪にも紫外線対策を
頭頂部が浴びる紫外線の量は、顔の2倍以上ともいわれています。カラーやパーマによって毛髪内部に残留した少量のアルカリ成分に紫外線が当たると、残留したアルカリ成分と反応して髪の毛を傷めてしまう成分に変わってしまい、パーマやカラーの持ちを悪くしたり、抜け毛・枝毛など髪自体のダメージを進行させてしまう事があります。
2-4.ヘアサロン用のシャンプー・トリートメントを使用する
自宅でのヘアケアには、毛髪内部の残留アルカリを少しずつ取り除いてくれる成分や、髪の毛に一番いい状態の弱酸性にしてくれる働きがあるサロン用のシャンプーやトリートメントを使用しましょう。また、UVカット成分入りのスタイリング剤や流さないトリートメントを使用して外側から髪を守ってあげましょう。