看護師の退職事情! 退職を申し出る時期やタイミングは?

看護師の退職事情! 退職を申し出る時期やタイミングは?

元看護師のゆかり

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看護師は転職が比較的容易なため、今の職場が自分に合わないと感じたら退職を考える人も珍しくありません。しかし、「退職を申し出たら引き止められた」「退職を申し出たら、人間関係がギスギスして勤めづらくなる」というケースもあります。退職する場合は、時期を見極めることが大切です。今回は、看護師が退職を申し出るのにおすすめの時期について解説します。

  1. 看護師が退職するのにおすすめの時期は?
  2. 退職の申し出をスムーズに行うコツ
  3. 看護師の退職事情
  4. 看護師の退職に関するよくある質問

この記事を読めば、退職を申し出るタイミングをつかみやすくなるでしょう。転職を考えている看護師は、ぜひ読んでみてください。

1.看護師が退職するのにおすすめの時期は?

はじめに、看護師が退職するのにおすすめの時期を紹介します。

1-1.退職者が多い時期は年に4回ある

前述したように、看護師は転職しやすい職業のため、大きな病院ほど毎年一定数の退職者が出る傾向があります。病院側も、退職者が出ることを見越して、人員を補充したりシフトを組んだりしているでしょう。退職者が多い時期は、以下の月です。

  • 年度末:4月から新しい職場で働くことを考え、3月末には一定の退職者が出やすい
  • 夏と冬のボーナス時期:夏は7月、冬は12月にボーナスをもらった後で退職する
  • 12月末:新年から新しい職場で働きたい人が辞めることが多い

そのため、この時期は比較的退職しやすいと言えます。ただし、自分のほかに退職者が複数いる場合は引き止めにあうこともあるでしょう。そのため、早く退職を申請しなければならず、周囲の顔色をうかがう必要もあります。

1-2.退職者が多く出た次の月は辞めにくい

逆に、1月、4月、8月など退職者が多く出た次の月は辞めにくい雰囲気があります。特に、人手が足りない場合は退職の相談もしにくいでしょう。また、退職者が多い月の前後は求人も多く出ていますが、3月や12月等に新しい職場に入ると、退職者の対処や引き継ぎに慌ただしく、職場になじみにくくなることもあります。ですから、退職の時期をずらす場合は、転職活動をしっかりと行って転職先を確保してから退職するといいでしょう。

1-3.退職の相談は早めに行う

退職者が多い時期に退職したい場合、早めに退職の相談をしましょう。また、何らかの委員活動や研究をしている場合は、それが一段落したら退職の相談をするのもおすすめです。一般的に、退職の申し出は退職の2週間~1か月前に行えばよいことになっていますが、必要ならば2か月前くらいに行いましょう。この際、退職日をはっきりさせておくことが大切です。「何月ごろ」とあいまいな相談をしても、引き継ぎなどがうまくできません。

1-4.退職する権利は行使してよい

職場によっては、強引な引き止めや転職活動の妨害が行われることもあります。退職は労働者の権利です。引き継ぎもなにもせずに辞めるのはマナー違反ですが、職場が退職をさせない権利はありません。トラブルになるようならば、労働基準監督署などに相談に行きましょう

2.退職の申し出をスムーズに行うコツ

退職の申し出をスムーズに行うには、退職する時期だけでなく自分の立場を退職しやすいようにしておくことが大切です。たとえば、病院内で重要な役職を任されている場合、退職を申し出れば引き継ぎが大変になります。退職を考えているならば、引き継ぎがスムーズに行く立場のときに行いましょう。また、新人の受け入れ時期など職場全体が慌ただしいときも退職の申し出を行うには不適当です。退職者が多い時期が分かっている場合は、少し早めに退職の申し出をするなど、責任者とゆっくり話ができるときに申し出を行うのがいいでしょう。

3.看護師の退職事情

看護師の退職率は、常勤の看護師で10.8%となっています。10人に1人は退職するので、決して珍しいことではありません。なお、新人看護師の退職率は7.8%です。退職理由としては以下のようなものがあります。

  • 育児・介護と仕事の両立が難しくなった
  • 看護師の仕事が自分に合っていないと思った
  • 勤務時間が合っていない
  • 健康面の問題

看護師は高度な技術が必要な専門職です。そのため、復職支援も盛んなので無理に仕事を続けて健康面に問題が出るよりは、思いきって退職したほうがいいこともあるでしょう。

4.看護師が退職するまでの流れ

この項では、看護師が退職するまでの流れを解説します。

4-1.退職を申し出て日程を調節する

前述したように、退職を申し出る際は退職日を決めておくのがおすすめですが、病院側の「この日までは働いてほしい」という希望にも考慮が必要です。また、有給休暇を消化してから退職したいというケースもあるでしょう。ですから、退職が決まったら退職日を調整してください。大抵は、末日で退職となります。

4-2.引き継ぎをする

自分が退職しても困らないように、引き継ぎをしっかりと行いましょう。必要ならばマニュアルなども作成します。引き継ぎのマニュアルがある場合は、それに沿って行いましょう。

4-3.退職日まで仕事はしっかりと行う

退職が決まると気が抜けたような感じがする人もいますが、退職の日までしっかりと仕事は行いましょう。そうすれば、最後のイメージが悪くなることもありません。

5.看護師の退職に関するよくある質問

この項では、看護師の退職に関する質問を紹介します。

Q.看護師はいつ退職しても転職には不自由しないのでしょうか?
A.キャリアにもよります。たとえば、短期間に職場を頻繁に変えた場合は転職が難しくなるかもしれません。

Q.役職に就いてなければ退職は比較的容易でしょうか?
A.役職に就いていなくても、戦力として重要視されていれば引き止めにあうこともあります。

Q.パートやアルバイトでも退職の手続きはしっかりする必要があるでしょうか?
A.もちろんです。雇用形態に関係なく手続きはしっかりしてください。

Q.退職が難しい場合はいきなり出勤しなくても大丈夫ですか?
A.たとえば、正当な理由なく退職を受けつけてもらえない場合などは最後の手段として行いましょう。

Q.退職したことで転職が難しくなるようなケースはありますか?
A.新卒で1年以内に退職した場合などは、転職が難しくなることもあるでしょう。

まとめ

いかがでしたか? 今回は看護師がスムーズに退職する方法や時期などを解説しました。退職者が多い時期は、あくまでも目安であって病院によっては当てはまらない可能性もあります。しかし、退職者が多く出る時期は早い者勝ちのような雰囲気になることもあるでしょう。可能な限り時間に余裕をもって退職の相談をすることも大切です。

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