看護師のやりがいは何? 仕事のモチベーションを高める方法を伝授!
「看護師として働きたいけど、実際にどんなやりがいがあるのだろう」「現在の仕事にやりがいを感じられないときはどうすればいいのか」とお考えでしょうか。看護師は、看護のプロとしてやりがいのある仕事であることは事実です。しかし、人によってどんなときに看護師としてのやりがいを感じるのか大きく異なります。また、看護師として意欲的に働き続けるためにも、やりがいの必要性を知ることも大切です。
そこで今回は、看護師のやりがいについて詳しく解説します。
- 看護師の仕事にやりがいが必要な理由は?
- どんなときに看護師としてのやりがいを感じる?
- 現在の仕事にやりがいを感じられない場合は?
- 看護師のやりがいに関するよくある質問
この記事を読むことで、看護師の仕事にやりがいが必要な理由がよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。
1.看護師の仕事にやりがいが必要な理由は?
最初に、看護師の仕事にやりがいが必要になる理由を見ていきましょう。
1-1.仕事に誇りを持つことができる
看護師の仕事にやりがいがあれば、誇りを持って働くことができるのがメリットです。看護師は、医師と比較すると、同じ医療従事者であっても下の立場に見られることがあります。しかし、看護師としての仕事にやりがいを感じることができれば、立場の違いによるもやもやがあっても、はねのけることができるでしょう。
1-2.働き続けるモチベーションになる
看護師の仕事にやりがいを持つことができれば、ずっと働き続けるモチベーションになります。看護の現場では、毎日さまざまに困難なことがあるものです。上長や先輩看護師から叱られたり、患者から心ない言葉をかけられたりすることもあるでしょう。懸命の看護にもかかわらず、担当患者が亡くなるケースも日常茶飯事です。しかし、看護師としてのやりがいを感じていれば、働き続けるモチベーションとなり、数々の困難を乗り越えることができます。
2.どんなときに看護師としてのやりがいを感じる?
どんなときに看護師としてのやりがいを感じることが多いのか、具体的に見ていきましょう。
2-1.患者に感謝の言葉をかけてもらったとき
看護師の多くが、患者から感謝の言葉をかけてもらったときに大きなやりがいを感じています。患者の中には、看護師は仕事として感謝の世話をしているのだから、特に感謝する必要はないと考える人もいるものです。実際に、そっけない態度を示したり言うことを聞かなかったりする人もいます。割りきって仕事をしていても、むなしく感じることも多いでしょう。それでも、患者から「ありがとう」「お世話になりました」と言われるだけで救われるのです。
2-2.患者が心を開いてくれたとき
患者が心を開いてくれたときも、看護師としてのやりがいを感じるものです。患者にも、さまざまなタイプがあります。気難しい人や無口な人は、スムーズなコミュニケーションが難しく、看護に支障が出ることもあるでしょう。しかし、日にちが経過するにつれて親密度が高まり、笑顔を見せてくれたり会話ができるようになったりします。看護師も一人の人間ですから、患者と心が通じ合えればうれしいものです。
2-3.患者が回復したり退院したりしたとき
看護師は、患者が回復したり退院したりしたときに、大きなやりがいを感じます。看護師として患者が病気やケガから回復し、日常生活に戻っていく様子を目にできることほどうれしいことはありません。自分が看護した意味をハッキリ実感できるからです。患者が病気やケガから回復・退院することは、医師による適切な治療を受けたことだけでなく、看護師による手厚い看護もあったからだと言えます。
2-4.急変時に適切な対応ができたとき
患者の急変時に適切な対応ができたときに、やりがいを感じる看護師も多いものです、急変時は、的確な判断が必要になるだけでなく、処置の早さも1秒を争います。普段から患者と近い位置にいるからこそ、急変をいち早く見極め、適切かつ迅速な対応ができるのです。適切な処置や対応により患者の危機を救えたとき、看護師でよかったと強く実感することでしょう。
2-5.医師や先輩看護師にほめられたとき
医師や先輩看護師にほめられたときも、やりがいを感じることでしょう。自分の頑張りが認められたことになるからです。特に、経験が浅い看護師にとっては、大きなやりがいとなります。看護についてもっと勉強したり経験を積んだりして、より信頼される看護師になろうと意識することでしょう。
3.現在の仕事にやりがいを感じられない場合は?
現在、看護師としてやりがいを感じられない場合の対策法をご紹介します。
3-1.やりがいを感じられない原因を考える
まずは、何が原因で看護師としてのやりがいを感じられないのか、じっくり考えてみましょう。たとえば、以下のようなことが原因になっていることがあります。
- 看護師としての仕事ぶりや能力を認めてもらえない
- 職場の人間関係がよくない
- 給与が安過ぎる
- ルーティンワークに飽きてしまった
- 勤務条件がハード過ぎる
3-2.信頼できる同僚や上長に相談する
信頼できる同僚や上長に相談してみるのもいいでしょう。ほかの人に話すことで、自分の気持ちを整理でき、気持ちが楽になるものです。やりがいが感じられないままでは、いずれ仕事に支障が出ることが考えられます。信頼できる人に話を聞いてもらってアドバイスを受けると、視野が広がりやりがいが見つかることもあるのです。悩みがあるときは一人で抱え込まず、周囲の人に助けてもらいましょう。
3-3.専門知識や技術の向上に努める
看護の専門知識や技術の向上に努めてみるのもいい方法です。毎日決まった仕事ばかりでやりがいを感じられないのなら、より専門知識が求められる職場で働くことを考えてみてください。最近では、認定看護師や専門看護師などへのステップアップを目指す人が増えています。特に、難易度の高い職場で実力を発揮したい人におすすめです。
3-4.転職で職場や働き方を変えてみる
さまざまな対策をしても看護師としてのやりがいを感じられない場合は、転職で職場や働き方を変えてみるのもよい方法です。職場が変われば、看護師に求められる内容や難易度だけでなく、働く環境も随分変わります。新しい職場では、やりがいを見つけて意欲的に働ける可能性があるのです。看護師は人手不足が続いているので、求人は豊富にあります。ただし、希望どおりの条件で転職するには、情報収集とフットワークの軽さが重要です。転職情報誌をチェックしたり、看護師求人専門サイトに登録したりして、チャンスを逃さないようにしましょう。
4.看護師のやりがいに関するよくある質問
最後に、看護師のやりがいに関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。
Q.先輩看護師に長く働けばやりがいが見つかると言われたのですが?
A.勤務年数が長くてもやりがいにつながるとは限りません。もちろん、長く働くうちに看護師としてのやりがいを実感できる人もいます。反対に、いつまでもやりがいを持てずに働き続けている人もいるのです。先輩看護師の話は、参考程度にしておきましょう。
Q.夜勤が多い職場のほうがやりがいがある?
A.看護師としてどんな働き方をしたいかによるでしょう。夜勤は稼働人数が少ない職場が多く、相当多忙なため、やりがいがあると感じている人もいます。しかし、余裕を持って働きたい人には苦痛なだけでしょう。
Q.上長に相談したら給与アップを提案されたのですが?
A.提示された金額に納得できる場合は、現在の職場で働き続けるのもいいでしょう。十分な金額ではない、本当に給与アップが実現するのか信用できない、といった場合はよく考えて結論を出すことをおすすめします。
Q.転職ではやりがいをアピールしている職場を選ぶべきか?
A.一概には言えません。どんな点にやりがいを感じるのかは、人それぞれです。中には、多忙なことをやりがいに置き換えて表現しているケースもあります。求人の内容だけでなく、実際に働いている人に聞いてみたり職場を見学させてもらったりして判断するといいでしょう。
Q.転職してもやりがいを感じられないときはどうする?
A.まずは、現状を見直してみましょう。現在の職場に転職したときに、何が決め手となり期待していたのか思い出してください。理想と大きなギャップがある、前の職場のほうがマシに感じるなどの場合は、再度転職を検討するといいでしょう。
まとめ
今回は、看護師のやりがいについて詳しく解説しました。看護師がやりがいを感じるのは、患者やその家族から感謝の言葉をかけられたとき、患者が病気やケガから回復したときなど、さまざまです。まずは、自分がどんなときにやりがいを感じるのか考えてみてください。なお、現在の職場でどんな対策をしてもやりがいが感じられないのなら、転職も一つの方法です。看護師は人手不足が続いており、安定した求人があります。希望どおりの職場に転職するためにも、転職情報誌や看護師専門転職サイトなどを活用するといいでしょう。