【必見】看護師の働き方と仕事内容の解説!理想の職場を探すコツも!
正社員・非常勤・派遣など、看護師にはさまざまな働き方があります。
ライフスタイルに合わせた働き方を選ぶ前に、まずは看護師にはどのような働き方があるかを知ることが大切です。それぞれのメリットやデメリット・仕事内容などをきちんと把握しておけば、自分に適した働き方で仕事ができるでしょう。
本記事では、看護師の働き方について解説します。
- 看護師の働き方にはどんなものがある?
- 看護師の仕事内容は?
- 転職・就職を成功させるポイント
- 看護師の働き方に関してよくある質問
この記事を読むことで、自分に合った看護師の働き方や転職・就職を成功させるポイントなどが分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。
1.看護師の働き方にはどんなものがある?
まずは、看護師の働き方それぞれのメリット・デメリットをチェックしておきましょう。
1-1.キャリアアップが目指せる「正社員」
正社員の看護師は、フルタイムで働くのが大きな特徴です。主な就職先は病院やクリニック等で、病棟勤務の場合は2交代~3交代のシフト勤務が一般的となります。入院設備が整っている病院は夜勤や残業があり、子育てや家族を持っている方にとっては両立が難しく、デメリットになるでしょう。けれども、その分の夜勤手当や残業手当がつくので収入がアップするのはメリットでもあります。また、雇用期間の定めがなく、給与が安定していたり、社会保険の加入や福利厚生が受けられたりするのも大きなメリットです。大学病院や総合病院といった規模が大きい病院ほど、研修や勉強会も充実しているので、キャリアアップが目指せます。
1-2.ライフスタイルに合わせて働ける「非常勤(パート)」
非常勤の看護師は、短時間だけ正社員の看護師と同じ内容の仕事を行うのが特徴的です。そのため、残業は少なく、残業自体がない就業先もたくさんあります。入院設備のないクリニックの場合は、勤務時間や勤務日を自分で決められることが多いので、自分のペースで働きたい方や家庭と両立したい方には働きやすい環境です。ただし、正社員ではないため、いつ仕事がなくなっても分からない不安定さがあります。また、勤務日数や勤務時間によって毎月の給与が変わるため、給与が安定していない・ボーナス等の福利厚生が受けられない点がデメリットです。
1-3.派遣会社に登録して働く「派遣登録」
原則、看護師の派遣は禁止されていますが、以下の3つのケースであれば認められています。
- 紹介予定派遣:自分が将来働きたい病院などへ正社員になることを前提としているケース
- 代替業務:育児休業・介護休業・産前産後休業などで不足する人手を補うケース
- 病院・診療所以外の施設への派遣:医療行為をしない施設等への派遣
看護師の派遣登録は、人材派遣会社などに登録し雇用関係を結んだ上で、その会社のスタッフとして病院などの施設に派遣される仕組みです。つまり、給与や社会保険などは登録先の派遣会社から受けることになります。勤務地や勤務期間など条件に合う求人を選ぶことができますが、最初の数か月は試用期間扱いになったり、時給制の雇用が多かったり、休みが取りにくかったりという点がデメリットです。
1-4.空いた時間に働ける「単発・短期」
ほかの仕事をしながら、自分が空(あ)いた時間に看護師として働くことができるのが単発・短期の特徴です。1日限定の仕事やダブルワークをする方がほとんどでしょう。単発・短期の看護師の仕事は、空いている日や空いている時間を利用して働けるのが大きなメリットです。仕事内容によっては1日だけの仕事もあります。ただし、副業が禁止されている職場の方は、単発や短期の仕事ができないので注意してください。また、求人が定期的にあるとは限らないので、収入が不安定になる点が大きなデメリットです。
1-5.スケジュールはすべて自分で決める「フリーランス」
自分で働きたい場所や働き方を自由に決めることができるのがフリーランスの大きな特徴です。病院やクリニックなど、どの職場にも属さず、自分の自由な時間を使って働くことができるでしょう。フリーランスの看護師として働くメリットは、時間の余裕ができること・人間関係に悩まないことです。スケジューリングはすべて自分で行うことになりますし、固定した職場で働くことはないのでスタッフとの付き合いも短く、人間関係への悩みは少なくなります。ただし、収入が不安定だったり、ボーナスなど福利厚生が受けられなかったりという点がデメリットです。
2.看護師の仕事内容は?
ここでは、看護師の仕事内容を施設・医療分野・雇用形態別に解説します。
2-1.働く施設の種類によって変わる
看護師の仕事内容は、働く施設の種類によって大きく変わります。主な就業先は病院やクリニックですが、そのほかにも介護施設や保育園・動物病院などさまざまです。以下に施設ごとの仕事内容を大まかにピックアップしたので、ぜひ参考にしてください。
- 病院:入院患者の日常生活補助が中心。ナースコールへの対応も行う
- クリニック:薬品や備品の発注を任されることが多く、レントゲン撮影・心電図の測定なども行う
- 検診センター:検診器具の準備や片付け、受診者への検診結果フォローアップも行う
- 治験施設支援機関:被験者に対する説明やケア。デスクワークが多い
- 特別養護老人ホーム:入所者の服薬管理・定期健康診断の手配・日常生活の介助など
- 介護老人保健施設:日常生活の補助業務が中心。リハビリサポートを行うこともある
- 有料老人ホーム:入居者の健康管理・定期診断の手配や服薬の管理など
- 訪問介護ステーション:利用者の健康状態チェックと主治医への報告業務が中心
- 障害者視線施設:施設利用者が通院する際の付き添いや容態急変時の対応・日常生活の介助など
- 特別支援学校:生徒の健康状態チェックや医療的ケアなど
- 保育園・幼稚園:衛生状態管理や保健指導が中心。健康診断の補助も担当する
- 動物病院:獣医師のサポート業務が中心
- 地域包括ケア病棟:患者の退院における支援や調整業務が中心
- 美容クリニック:診察・診療のサポート業務など
2-2.医療分野ごとの仕事内容
看護師の仕事内容は、医療分野によっても変わるので注意が必要です。現代では、医療分野がたくさんあり、現在も増加しています。病院やクリニックの中には、独特の専門分野が設置されていることもあるため、一般的な看護師では行わない仕事内容が含まれていることもあるでしょう。主な医療分野に分けての仕事内容を紹介します。
- 精神科:入院患者の服薬管理・生活用品の購入・所持金管理など。患者の話を傾聴することも大切な業務
- 産婦人科:妊娠中および産後の精神的なケアや検診の介助業務など
- 消化器外科:診察・診療の補助業務や患者さんへの生活指導など
- 泌尿器科:問診やバイタルチェックを含む健康管理など
- 小児科:医療器具・服薬の管理業務や感染症対策、予防接種の実施など
- 皮膚科:アレルギー検査や手術の際の補助など
- 眼科:視力検査・眼底検査の実施や準備、検査中の介助など
- 循環器内科:薬物療法やカテーテル治療の介助業務、心エコー・心電図の検査準備など
- 脳神経外科:入院患者の日常生活の介助やCTなどの操作補助
- 耳鼻咽喉科:聴力検査の実施と補助、手術サポートなど
- 整形外科:日常生活動作向上のサポートやリハビリの補助が中心
- 形成外科:手術の準備・補助・患者さんへの施設と診療の説明など
2-3.雇用形態ごとの仕事内容
看護師の仕事内容は、雇用形態によっても変わります。ここでは、常勤・非常勤(パート・バイト)・派遣の3つに分けた仕事内容をチェックしておきましょう。
- 常勤(正社員):勤務時間が長時間に及ぶことが多く、非常勤や派遣に比べると責任を伴う仕事がほとんど。役職や給与のステップアップなどに伴って、業務請負の幅が広くなる
- 非常勤(バイト・パート):常勤看護師の補佐としての業務が多く、主に血圧測定・採血・検診の案内・書類整理などを行う。職場や常勤看護師の指示によって仕事内容が変わるのが特徴
- 派遣:残業がないように配慮された勤務時間となるため、点滴・食事補助など短時間で終わる仕事が中心。委員会・カンファレンス・勉強会などへの参加義務がないケースが多い
3.転職・就職を成功させるポイント
ここでは、転職就職を成功させるポイントについて解説します。
3-1.自分がどこでどのように働きたいのか考える
まずは、自分がどこでどのように働きたいのか考えることが大切です。たとえば、看護師として目標や夢があれば、その夢に近づけられる職場環境を選びます。キャリアアップを目指したいのなら、非常勤よりも正社員が有利など働き方も大きく変わることになるでしょう。育児や家庭との両立を第一に考えている方は、自由にシフトを決めることができる非常勤や派遣登録のほうが働きやすいと思います。
3-2.看護師の転職サイトを活用する
さまざまな種類の転職サイトがありますが、看護師専門のサイトを活用するのもポイントの1つです。看護師専門の転職サイトでは、ほかの転職サイトには載っていないような看護師の求人が載っていたり、元看護師の人がエージェントとなって話を聞いてくれたりするのが特徴となります。看護師の履歴書の書き方や面接のポイントなどもアドバイスを受けることができるため、安心して就職・転職に挑めるのです。
4.看護師の働き方に関してよくある質問
看護師の働き方に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.看護師の主な就業先は?
A.病院・クリニック・医療関連企業・研究機関・大手企業の医務室・治験関係医療機関・介護施設・保育所や幼稚園などの医務室・障害者支援施設などがあります。働き方によって求人内容が異なるため、まずはどこで働きたいのか明確にすることも大切です。家庭との両立や自分の時間を求めている方は、できるだけ夜勤や残業のない施設を選ぶといいでしょう。
Q.常勤と非常勤では収入がどのくらい違うのか?
A.常勤はフルタイムで働くため収入が安定していますが、非常勤は勤務日や勤務時間によって変わるので収入が不安定で大きく変わります。看護師の平均年収は約450~500万円です。これはあくまで目安なため、施設や勤続年数などによって異なるでしょう。非常勤の場合は、約100万~250万円と常勤よりも低めです。やはりたくさん稼ぎたいと思っている方は、常勤として働くことをおすすめします。
Q.フリーランスのスケジュールは?
A.フリーランスの看護師として働いている方の1週間の例をあげるので、ぜひ参考にしてください。
- 月曜:美容系クリニックで9~17時まで働き、1回帰宅してから仮眠。0~9時まで病院での夜勤に勤める
- 火曜:夜勤明けで自宅に帰り仮眠を取る。13~19時まで美容系クリニックで勤務
- 水曜:ツアーナースとして2泊3日の仕事
- 木曜:ツアーナースとしての仕事
- 金曜:ツアーナースとしての仕事から帰宅
- 土曜:9~12時まで美容系のクリニック、帰宅後仮眠を取り、17時から介護施設での夜勤
- 日曜:夜勤終了。1日お休み
Q.フリーランスに向いている人は?
A.即戦力がある看護師がフリーランスに向いているといえるでしょう。自分で好きな時間に好きな看護師の仕事ができるのがフリーランスの特徴なので、ある程度の経験が必要です。また、自分で仕事を見つけるため、コミュニケーション能力や社会的な常識がある人が、フリーランスに向いているといえるでしょう。
Q.夜勤帯だけに働くことはできるのか?
A.最近では、夜勤だけ勤める「夜勤専従看護師」が増えてきました。夜勤専従看護師は常勤・非常勤でも勤務日数が少ないのに収入が高いという特徴があります。夜勤手当をもらうことができるため、常勤なら月に9回出勤するだけ40万円前後、非常勤の場合でも1回で約3万~4万円の給料をもらうことができるでしょう。ただし、昼夜逆転の生活を送ることになるので、生活バランスが崩れやすくなります。
まとめ
看護師の働き方は、正社員・非常勤・派遣登録・単発や短期・フリーランスがあります。それぞれメリットとデメリットがあるため、自分のライフスタイルと併せてチェックすることが大切です。また、施設・医療分野・雇用形態によっても看護師の仕事内容は変わります。自分がどのような仕事をしたいのか・1番職場で重視していることな何なのかなど、働く目的をハッキリと明確にしておいたほうがいいでしょう。目的を明確にすることで、ライフスタイルに合った働き方ができます。