転職成功コラム
看護師がキャリアアップする資格
これまでの看護師の働き方は、教育施設の卒業後は病院に就職して職場が変わったとしても最後まで病院看護師として勤めることが一般的でした。しかし、最近は看護師のキャリアに多様な選択肢が生まれました。
看護師の専門性を極め、専門看護師や認定看護師になることができますし、ケアマネジャー等の資格を取得し、訪問看護ステーションを起業するなど介護 の分野に参入する看護師も見られるようになりました。なかには、医療コンサルティング会社に就職するなど、病院以外のフィールドで活躍する看護師も増えて きています。
転職活動をする上でも、より良い条件で転職をしたいのであれば看護師資格だけでは不十分な場合もあるでしょう。あらかじめ他の 資格を取得するなど自分の価 値・スキルを上げておくことが大切です。資格の取得はどれだけのスキルを有しているのかを客観的に測る指標になります。なお、取得にかかる費用や条件など それぞれ異なりますので、サイトや先輩看護師からの情報を入手して、じっくり考えてみましょう。
認定看護師
認定看護師制度の目的は現場での看護ケアの広がりと質の向上を図るもので、資格取得のためには熟練した看護技術と知識を持っていることが条件となり、高い水準の看護ができることが必要です。資格取得者数は年々増加しています。
認定看護分野は制度委員会が認めた分野で2010年2月時点では21の分野があります。救急看護、皮ふ・排泄ケア、集中ケア、緩和ケア、がん化学療法看護、がん性疼痛看護、訪問看護、感染管理、糖尿病看護、不妊看護、新生児集中、透析看護、手術看護、乳がん看護、摂食・嚥下障害看護、小児救急看護、認知症看護、脳卒中リハビリテーション看護、がん放射線療法看護、慢性呼吸器疾患看護、慢性心不全看護の21分野です。
認定看護師について詳しく知りたい方はこちら
専門看護師
専門看護師は分野別により専門性の高い看護を提供するために日本看護協会がつくった資格制度です。資格を取るために看護大学院を出て修士課程を取得することが条件にありますので、なかなか思うように資格が取れないのが現状です。専門看護師の業務として特定されている看護分野には、がん看護、精神看護、地域看護、老人看護、小児看護、母性看護、慢性疾患看護、急性・重症患者看護、感染症看護、家族支援の10の分野が、日本看護協会によって定められています。
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医療学会認定資格(一部)
- フットケア指導士〔日本フットケア学会〕
- POS医療認定士〔日本POS医療学会〕
- 認定ケアマネージャー〔日本ケアマネジメント学会〕
- 臨床ME専門認定士〔日本医療機器学会〕
- 認定交流分析士〔日本交流分析学会〕
- 日本糖尿病療養指導士〔日本糖尿病療養指導士認定機構〕
- 体外受精コーディネーター・不妊カウンセラー〔NPO法人日本不妊カウンセリング学会〕
- 認定遺伝カウンセラー〔日本遺伝カウンセリング学会・日本人類遺伝学会〕
- 産業看護師〔日本産業衛生学会 産業看護支部会〕
- フライトナース ※特別な資格はないが、日本航空医療学会フライトナース委員会では日本外傷初療ICLS(ACLS)の資格取得者が望ましいとしている
団体・民間による資格(一部)
- 臨床心理士〔(財)日本臨床心理士資格認定協会〕
- 健康管理士一般指導員〔(財)生涯学習開発財団〕
- 認知症ライフパートナー〔日本認知症コミュニケーション協議会〕
- 精神対話士〔メンタルケア協会〕
- 医療環境管理士〔特定非営利活動法人 日本医療環境福祉検定協会〕
- 医療コンサルタント〔(社)日本医業経営コンサルタント協会〕
- 生活習慣病セルフケアアドバイザー〔厚生労働省認可 健康の友協同組合〕