転職成功コラム

面談必勝マニュアル

看護師の転職の場合、一般企業や新卒採用の就職活動とは違って筆記試験を課す医療機関はほとんどありません。書類選考と面接で決まります。採用されるかどうかに大きな比重を占めるのが面接です。いくら看護師不足で困っている病院でも、面接で失敗してしまったら、不採用になることも十分に考えられます。
看護師が転職活動する上で面接対策は非常に重要なのです。

面接で重要なことは?

面接では「社会人としての常識」「看護師としての適正」「この医療機関に必要な人材か」を判断されます。限られた時間の中で、面接官に自分を表現しアピールすることは難しいことですが、面接官の質問に的確に答え「いかに自分がこの病院にふさわしいか」をわかりやすく伝えることが重要です。

あなたの印象を上げるために

面接官に対する説得力

経歴書に書いた志望動機を元に相手を納得させる説明を行うこと。あなたのスキル・長所などと医療機関側の特徴・必要としている点が結びつけられれば、より説得力が増します。

予備知識を持つ

あらかじめホームページや資料などをチェックし、医療機関のことをある程度理解していること。基本的な知識が不足していると志望動機にも説得力がありません。また、とっさの質問に答えられない可能性も大きいです。

誠実で真摯な態度(身だしなみ・話し方・答え方)

初めて会う人の印象の約50%は外見で判断され、面接官の中で相手のイメージができあがるまでの時間は約5分と言われています。中には「ありのままの自分を出す事が自分らしさ」などと言って言葉遣いや身だしなみに気を配らない人がいますが、その様な態度は厳禁です。面接に相応しい身だしなみ・姿勢・話し方があります。そこに気をつけるだけで最初の印象がかなり変わるのです。

  • 身だしなみ
    清潔感のある髪型・服装で臨みましょう。派手な化粧、長いつけ爪・マニュキュアなどは避けましょう。
  • 姿勢
    猫背やうつむいた姿は元気も自信もない印象になります。背筋を伸ばして、椅子には浅く座り手は膝の上に揃えます。
  • 話し方
    相手の目を見ながら大きな声でハキハキと話すことで、同じ内容でもさらによい印象を与えることができます。
  • 答え方
    聞かれたことに対しては、結論から簡潔に答えること?質問された内容に「○○です。それは◇◇だからです」等、まず結論を言って、次にその理由を説明するよう心がけるだけで、話したい内容が相手に伝わりやすくなります。
    すぐに答えが浮かばないときも、無理してしゃべって支離滅裂になるより、少し黙って考えをまとめてから話すように心がけましょう。
    視線は面接官へ向けキョロキョロしないこと。複数の場合は質問した面接官へ向けて答えましょう。
    目を見て話しづらい場合は鼻の下を見ると目を見て話しているように見えます。
    自分ではそんなつもりがなくても、やる気の伝わらない態度や発言、「採用される気がないのか」と思われてしまうようなつっけんどんで紋切り型の答えはあまり好まれません。
    友人や家族、面接のプロなどに見てもらったり、鏡の前で練習することも必要です。

面接の前の準備

  • 髪型
    寝ぐせや派手なカラーリングは避ける。前髪が目にかかると暗い印象を与えるので注意。長い髪はまとめてすっきりした印象を心がける。
  • 化粧
    厚化粧にならないよう、ナチュラルメイクを意識する。スッピンはNG。
    爪は短く切り、マニキュアはきれいに落とす。
  • 服装
    基本はスーツ。私服の場合でも必ずジャケットを着用し、清潔感のある服装にする。落ち着いた色を選ぶ。
    アクセサリー(ピアス・ネックレス・おしゃれ目的の指輪)は外す。
  • 靴・カバン
    靴はミュールやサンダルは避け、パンプスが無難。磨いていくこと。
    カバンはビジネス用の手提げが望ましい。携帯電話・スマートフォンは電源を切る。

面接前後の態度

面接は、会場の玄関に足を運んだ時点ですでに始まっていると考えましょう。院内スタッフや患者さんとすれ違ったら、笑顔で挨拶しましょう。言うまでもありませんが遅刻は厳禁です。
また、面接が終わっても、会場となる施設を離れるまでは気を抜かないこと。
たとえば、施設内の喫煙室でタバコを吸うのは絶対にNG。病院の外であっても患者さんの目に触れるような場所(病院の玄関を出てすぐ)での喫煙は避けるべきです。
院内での携帯電話も同様です。家族や友人との連絡は施設の外に出てから行うのが理想的です。

面接当日の流れ

  1. 面接会場に訪問
    遅刻は絶対に許されるべきことではありません。2~3分遅れただけと思ってはいけません。面接官にとっては重大なマイナスイメージとなります。面接当日は、遅くとも面接開始の15分前までに到着するようにしましょう。交通機関の事故などでやむを得ず遅れてしまいそうな場合は必ず電話連絡を入れましょう。
    受付に着いたら氏名を名乗り、面接目的にて訪問した旨を伝えます。
  2. 入室
    先に部屋へ通された場合は入り口から一番近い席に座って面接官を待ちます。面接官が来たら、起立して「○○です。本日はどうぞよろしくお願いいたします」と挨拶します。
    面接官が待機している部屋へ通された場合は、入り口で「○○です。本日はどうぞよろしくお願いいたします」と挨拶してから入室します。
  3. 着席
    面接官からの指示を待って着席します。椅子に腰掛ける際には背筋を伸ばして良い姿勢を心がけましょう。
  4. 面接開始
    面接官は「元気があるか」「健康的なイメージがあるか」「明るい雰囲気があるか」など質問を通じて伝わってくる人柄や雰囲気を重視します。質問された内容には真面目に、「自然な笑顔」と「聞き取りやすい声」ではっきりと答えましょう。
    看護師の場合、面接で質問される内容はだいたい決まっています。想定される質問に答えられるように、事前に対策を講じておきましょう。面接時によく聞かれる質問のページを参考にしてください。

    面接の最後には必ず、「何か質問はありますか?」といった形で、面接官に質問や確認を行う場が設けられます。何も質問しないとその医療機関に対する興味・関心が低いと思われてしまうこともあります。また、入職への意欲を伝える貴重なチャンスですので、あなたからの質問も2~3点用意しておきましょう。
    質問の内容は、おもな業務内容や職場の雰囲気など入職後のイメージを意識した質問が良いでしょう。給料や待遇に関する内容は気になる部分ではありますが、待遇面ばかりに固執した質問は良い印象を与えません。
    また、とりたてて質問が思いつかなかったり、面接中のやりとりで回答を得てしまった様な時には、「採用をしてもらえた際には一生懸命頑張りますので、よろしくお願いします。
    というような一言があるとかなり好印象を残せます。
  5. 退室
    面接がすべて終わったら「貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」と感謝の気持ちを述べ、ドアの入り口で「失礼いたします」と挨拶してお辞儀の後に退室します。
    ドアの開け閉め、イスのひき方などにも気をつけましょう。
    医療機関によっては面接後に院内見学がある場合もあります。現場の様子(施設)が見られるチャンスでもあるのでしっかりと見学しましょう。
    また、想定していた時間より延びてしまうこともあります。時間の余裕をもって臨みましょう。

転職を成功させるための1POINTアドバイス

面接は自分を売り込む事が大切ですから控えめににしているより、時には自信を持って堂々と臨む姿勢が大切ですが、何でもかんでも強気な態度では「勘違いしている」「自信過剰」だと思われてしまいます。看護師経験や実績に応じて身の丈にあったスタンスで臨むことが大切です。

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